私は25歳の女です。
大学を卒業して昨年の4月に大手の企業へ入社しましたが、慣れない1人暮らしと不規則な勤務時間、上司からのパワハラに耐えかねて鬱病を発症し、半年後に両親から実家へ連れ戻されるという形で退職しました。
そこから1か月の療養を経て、昨年の12月から転職活動をする傍ら、実家から電車で30分のところにある食品会社(家族経営の小さな会社)でパートを始めました。
それから約1年。今年の12月上旬に無期雇用派遣を専門としている会社から採用され、難航していた転職活動を無事に終える事が出来ました。来週の火曜に職場見学へ行き、年明けには私の正式な配属先が決定して研修が始まる予定なので、現在勤めている会社へ退職する旨を伝えなければなりません。
しかし、転職先の会社から採用の連絡を頂いた時期は繁忙期に入っていた上、今日から来月の半ばまで作業場の機械の修理のため平社員とパート従業員は仕事が休みになってしまったので、私は退職の意思を伝えるタイミングを逃してしまいました。
会社が休みになっている間も社長と課長は出社しているとの事なので、電話で直接、退職の意思を伝えようと思っていますが、怒られたり引き止められたりしそうで怖いです。
しかし、お世話になったのでバックレるのは気が引けるし印象を悪くすると思うので出来ません。
しかも、私が現在勤めている会社はパート従業員の定着率が悪く、突然来なくなって辞める人の方が多い為、就業規則なんて有って無いようなものです。法的には退職希望日(月末or翌月の締め日にあたる15日)の2週間前に申し出れば問題ないようですが…入社の際に就業規則の説明は一切無く、これまでに確認しなかった自分にも非があるのは重々承知ですが、どうすれば良いかアドバイスを下さい。
よろしくお願い致します。
(相談者:M)
Mさん、こんにちは。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
働きながら転職活動を行い、見事採用されたんですね。
おめでとうございます!
年明けには配属先も決定して研修が始まる状況を考えると、解決方法は一択しかありません。
怒られたり引き止められたりすることを覚悟した上で、一刻も早く辞意を伝えてください。
状況を見計らっている時間はない
本来であれば、12月上旬に採用が決まった時点ですぐに辞意を伝えるべきでした。
一般的に辞意を伝える際は、繁忙期や大きなプロジェクトの真っ最中は避けるなどの配慮が必要とされています。
そしてMさんがおっしゃるように、本来なら会社の就業規則を事前に確認し、規則に沿って辞意を伝えることがベストです。
しかしMさんの場合、そのような配慮をし躊躇している時間はありません。
一刻も早く辞意を伝え、迷惑をかけてしまうことを謝らなくてはいけません。
「怒られる」「引き止められる」ことは覚悟する
辞意を伝える際、怒られたり引き止められたらどうしようと悩みますよね。
これだけ直近だと「なぜ早く言わないんだ」「今辞められたら困るよ」「どんな状況か分かっているだろう」などと言われることは覚悟してください。
◆家族経営の小さな会社
◆パートの定着率が悪い
◆機械の修理のため従業員は休みになる
上記のような不安定な会社は、求人募集をしてもなかなか人材が集まりにくいと推測します。
また少人数体制のため、ひとり欠けてしまうだけで日々の業務に大きく影響してしまう可能性があります。
ですから、戦力であるMさんから突然辞意を伝えられ、動揺して怒ったり引き止めることは当然のことだと考えておいてください。
なるべく円満退職に近づける方法
それでも今の会社は辞めて、年明けから新しい会社で働く事実は変わりません。
なるべく穏便に円満退職に近づける辞意の伝え方を考えてみました。
電話ではなく、対面で伝える
相談文に「会社が休みになっている間も社長と課長は出社しているとの事なので、電話で直接、退職の意思を伝えようと思っています」とありました。
辞意を伝える際は、電話ではなく面と向かって伝えた方がよいでしょう。
それはとても勇気がいることですが、迷惑をかけてしまうことや退職日についてしっかり伝える必要があります。
◆明確な退職日
◆繁忙期など迷惑がかからないタイミングを見計らっていたら、辞意を伝えることが遅くなってしまったことを謝罪
◆引継ぎについて
◆(引き止められたら)もう既に転職先が決まっている旨
電話では相手の表情が分からないだけでなく、自分の表情も伝えられません。
対面で誠意を持って伝えれば、最後には理解し背中を押してもらえる、談笑し穏やかな雰囲気で終われる可能性があります。
引継ぎのマニュアルを作成しておく
辞意を伝える際、自身の行っていた作業のマニュアルを作成しておきましょう。
◆後任へ直接引継ぎすることができないため、それに配慮したマニュアル作成
◆今いる従業員がスムーズに作業ができるような手引き
これらを意識して作成されたマニュアルは、残された従業員の安心材料になります。
そして、社長や課長にもMさんの責任感が伝わって悪い印象は持たないはずです。
それでも会社は辞められる
「怒られる覚悟で」など、Mさんの不安を煽るようなことばかり言ってしまいましたが、どんなことがあっても会社を辞めることができます。
辞意を伝えるのが直近になり迷惑をかけることに対しては謝る必要がありますが、人員不足は会社の責任です。
Mさんが過剰に申し訳なく思う必要はありません。
引き止められても「申し訳ありません。もう既に転職先が決まっております。」とはっきり伝えましょう。
突然来なくなって辞める方が多い会社で、ここまで誠意を持って伝えれば、社長や課長も理解してくれるはずです。
Mさん、一刻も早く辞意を伝えてください。
怒られても嫌味を言われても、Mさんさんには新しい扉が待っています!
新天地でのご活躍をお祈り申し上げます。