私の職場の直属の上司のことで相談です。
上司は機嫌が悪いと何かしら理由を付けて私に対して理不尽に怒鳴ってきます。黙っていると「分かってるのか!」と怒鳴ってきますし、何か言うと「口答えするんじゃない」と怒鳴ってきます。どっちにしても感情的にぶつかってくるので途方に暮れています。
上司を黙らせる方法や、何か他に状況が良くなる対処法などないでしょうか?
最近は職場に行くモチベーションが全然上がらず、毎日辛いです。
(相談者:弱虫君)
弱虫君さん、はじめまして。
ご相談いただき、ありがとうございます。
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
理不尽な理由で怒鳴られた上に、自分の主張には聞く耳をもってもらえないなんて辛い状況ですね。やっかいな上司という困難にきちんと向き合い、解決していこうとしている弱虫さんは立派です。
今の状況が少しでも良くなる手段をまとめてみました。
怒鳴る理由を考えてみる
弱虫さんにだけでなく、他の部下にも同じように怒っていますか?
複数の部下に同じように怒鳴っているのであれば、『部下に対して理不尽に怒鳴り散らす上司』ということで、怒鳴られた者同士で共感し合うことができますし、そんな上司に諦めがつきます。
しかし、弱虫さんだけが怒鳴られている場合には、標的になった理由を考えてみなくてはなりません。明らかに自分に非がない場合でも、どうして自分に対してこんなにも怒鳴るのか、何が気に入らないのか等、見つめ直してみる必要があります。
記録しておく
怒鳴られると大きく動揺し、ひどい落ち込みや怒りに支配されてしまいます。
そうなると、いつ何をきっかけにどのように怒鳴られ、それに対して自分はどう返答したのかが曖昧になります。
怒鳴られたことを書き留めておくことよって、上司の怒りのパターンが見えてくることがあります。また次に怒鳴られた時に切り返す言葉や主張など、事前に用意することができます。
【記録する内容】
- 怒鳴られた日時
- どのくらいの時間怒られていたか
- 何をきっかけに怒ったのか
- どういうことを言われたのか
- それに対してどう返答したのか
これらを記録することによって、
『いつも決まってミーティング後に機嫌が悪くなり、怒鳴られる』
『営業成績が悪い月に怒鳴られることが多い』
『私が企画提案発表後、ダメ出しと共に別件についても怒鳴られる』
等、ちょっとした気づきから、理不尽な上司を攻略する糸口が見つかるかもしれません。
記録する際、注意してほしい点があります。
- 人に見せない、見られない。記録していることを言わない
- 休日に記録しないこと
休日は嫌な上司のことは忘れて、プライベートを思いっきり楽しみましょう!自由な休日まで上司に支配されてしまうなんてもったいないです。
- 簡単に記録すること
いじめに近い精神的圧迫に該当する際は、詳細な記録が必要になるケースもあります。
しかし自身で解決出来そうな場合には、箇条書きに留めましょう。詳細に書くことによって、怒鳴られたことを思い出し、過剰なストレスがかかる場合があります。怒鳴られてからすぐに箇条書きし、後々無駄に思い出さないようにしましょう。
『すぐ書き留める⇒書き留めたらすぐに忘れる、切り替える』
この記録が後記の『部署移動・転職の相談』時にも役に立ちます。
自分が大人になる
意味もなく怒鳴ったり、威圧的な態度をとる行為は、『上司として能力不足』です。
怒鳴る理由や上司が置かれている背景を想像してみることも大切です。
想像力は、時に人を救います。
上司は『~なのだろう』
- いつでも余裕がなく、短気な性格なのだろう
- 部下をストレス発散の標的にしているのだろう
- 自分より仕事ができる部下が気に食わないのだろう
- 過去、怒鳴る上司の下で働いていたため、部下には怒鳴ることしか知らないのだろう
上司は『~なのかもしれない』
- 上司の上司に詰められているのかもしれない
- 自分の仕事がうまくいっておらず、窮地に立たされているのかもしれない
- プライベートで心配事を抱えており、精神的に追い詰められているかもしれない
このような想像力を持つだけで、怒鳴られても『上司として能力不足だからしょうがない』どこか少し自分に余裕を持つことができます。
ひるまない
自分に非がないのなら尚更、毅然とした態度で自分の主張をしっかり伝え続けましょう。
聞く耳を持ってもらえないのであれば、うまく伝えきれなかった主張をまとめたメールを送ってみてください。冷静になった時に読んでもらえれば、何か変化があるかもしれません。
先輩に相談する
先輩に相談してみましょう。
先輩も同様に、理不尽に怒鳴られていた時期を経験しているかもしれません。どう乗り越えたか、怒鳴られなくなる秘訣を教えてくれるかもしれません。
また、自身では気づけなかった客観的視点から、意外な原因が判明するかもしれません。
部署異動・転職する
『この上司から逃げられない』と思わないでください。
『毎日、自分だけ呼び出されて2時間説教される』という酷い話を聞いたことがあります。
これはもう陰湿ないじめです。我慢しなくても、上司に委縮せず伸び伸び働ける会社はたくさんあることを知ってほしいです。
怒鳴る上司の上司に事情を説明し、部署異動や転職の相談をしてみましょう。
人事部に信頼できる人がいるのであれば、部署異動や転職を視野に解決方法を教えてもらいたいと打診してみるのもひとつの方法です。
事前に『記録』を振りかえって整理してから相談することで、相手にも状況が伝わりやすくなります。
転職サイト を利用して求人情報をチェックするだけでも、『今の会社にずっと居なくてもいいんだ』『このスキルを磨いたら転職しよう』など、上司に怒鳴られ落ち込む気持ちを前向きな気持ちに切り替えることができるのでおすすめです。
怒鳴られて気分が落ち込んでいる時に、これらの手段を実践し向き合い続けることは、非常に辛く苦しいことだと思います。
無理せず少しずつ取り入れて、弱虫君さんが理不尽に怒鳴る上司を攻略できることを祈っています。