man

はじめまして。
私の上司はパワハラがひどいです。
殴るなど、露骨な暴行はないのですが机や壁を大きな音が響くように叩いたり、みんながいる前で怒鳴ってきたりします。
以前の上司はいい人だったのですが、半年前に今の上司に変わり、いい加減精神的に参ってきました。
社内の誰かに相談して円満に収まればいいのですが、相談することにより結果として会社に居づらくなるのではないかと心配しています。
自分が会社を辞めるのも覚悟で復讐などの仕返しをした方が自分にとってもスッキリするのでしょうか? アドバイスいただけますと幸いです。
(相談者:note)

onayami-soudan

noteさん、はじめまして。
ご相談いただき、ありがとうございます。
くよくよRoomアドバイザーの律子です。

皆の前で大声で怒鳴られたり、机を叩かれたり、ビクビクしながらの勤務は非常に辛いですね。
職場におけるパワーハラスメント、略称『パワハラ』は、noteさんのような被害者だけではなく、優秀な人材の流出や生産性の悪化など、企業にも大きなダメージを与えており、深刻な社会問題となっています。

生労働省の労働局に寄せられた「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数は、平成14年度時点では約6,600件でしたが、10年後にはその7倍近い約46,000件にまで達しています。また、訴訟の中でもパワーハラスメントという言葉が使われるようになっています。

引用元:これってパワハラ?なくそう、職場のパワーハラスメント|政府広報オンライン

パワハラの難しいところは、圧迫を感じる指導や指示があった際、それに対して個々の感じ方、受け止め方が異なることです。業務上、適正な範囲内での指導や指示であったと考え、パワハラに該当しないと考える人もいます。

『パワハラ』と『指導や指示』の線引きが曖昧なため、会社の人間に悩みを打ち明けにくくなり、結局一人で抱えこんでしまいます。
また、パワハラに悩んだ際、どこの誰に相談すればいいのかも分かりません。

しかし、辛い環境に我慢しないでください。
noteさんがパワハラに悩む日々から脱出するための一歩をまとめてみました。


パワハラとは

まずはどのような行為がパワハラになるのか、理解しておきましょう。

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。

引用元:パワハラの定義|厚生労働省 あかるい職場応援団

【noteさんの場合】
『皆の前で大声で怒鳴られる』『机を叩かれる』行為は、精神的な攻撃に該当します。

『復讐・仕返し』はデメリットしかない

noteさんから頂いた相談文の中に、自分が会社を辞めるのも覚悟で、パワハラ上司へ復讐・仕返しをした方がよいかという問いがありました。
ぎゃふんと言わせてスッキリしたい気持ちも分かりますが、『復讐・仕返し』は何一ついいことを生み出しません。

以下のようなリスクが伴います。

  • 上司のパワハラの度合いが悪化する、こじれる
  • パワハラを受けていることを知らない周囲のメンバーが、復讐・不審な行動に気づけば、自身の評価を下げることになる
  • スッキリするどころか、復讐することに執着するようになる
  • 自分の自由な時間や仕事に注ぐはずの労力まで復讐に費やしてしまう
  • 復讐や仕返しは、余計な心配事を増やすことになる

嫌いなパワハラ上司に、エネルギーの無駄遣いをする必要はありません。

自分が受けた精神的ストレスは『復讐・仕返し』で晴らすのではなく、パワハラ上司に怯える環境を変えることで晴らしましょう。

相談する

パワハラで悩んでいる時は、『相談すること』が解決の近道になります。パワハラの状況(いつからパワハラが始まったか、パワハラの回数や時間、誰にどのようなことをされたのか、言われたのか等)をメモ等に記録・整理しおくと、相談相手に伝わりやすくなります。

会社や労働組合の相談窓口

まずは、パワハラの現状を理解してもらいやすい部署・グループ内の信頼のおける人に相談してみましょう。
社内にてパワハラ対策に取り組む企業が増えています。人事部など、会社でパワハラに関する相談窓口があるか、確認してみてください。

会社の外部にも利用できる相談窓口

会社にパワハラに関する相談窓口がない、会社に相談できる人がいない場合には、
厚生労働省 総合労働相談コーナー(各都道府県労働局)にてパワハラの相談することができます。noteさんのように、社内の人間にパワハラ相談することにより、会社に居づらくなるかもしれない不安がある人にも有効な相談窓口です。

転職という選択肢も視野に入れる

上司のパワハラでしんどい毎日を送り続ける負担から、鬱状態に陥ってしまわないか心配です。
頑張りすぎず、鬱症状が表れる前に休息してください。

そして、『会社を辞める覚悟で上司に復讐する』という考えは捨てて、noteさんが『伸び伸びと働ける会社に転職する』という前向きな考えに切り替えてみましょう。
大手の転職サイト をチェックしてみると、たくさんの企業が人材を募集しています。
転職を視野に入れておくことで、辛い環境からいつでも脱することができるということを忘れないでください。

onayami-soudan

noteさん、『転職する』というの選択肢も提案しましたが、まずは一人で悩まずに周りの人に相談してみることをおすすめします。

悩みを聞いてくれる人や、味方ができることによってストレスが軽減されます。
また、パワハラ問題に詳しい相談員に打ち明けてみることによって、自分が思いつきもしない改善方法をアドバイスしてもらえるかもしれません。

noteさんの勇気ある一歩を応援しています!無理をせず、自分のペースで。