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はじめて相談させていただきます。
社会人になって4年目、経験職種2つです。
一つは新卒入社のIT業界で2年ほど勤めておりましたが、平日にあまりにも残業が多いために退職。
次に今の会社で、某メーカーの営業として働いております、が、ここではあまり成績をあげられず、同期に大きく水を空けられてしまっており才能がないのかなと思い始めています。
世の中には色々な職業があることは重々承知しているのですが、これまでの社会人生活の中でどうしても自分に「できる」と思えるような仕事がなく、そしてこの先も見つかる自信がありません。
自分に合った仕事はどうやって探せばいいのでしょうか。諦めたほうがいいですか?
(相談者:りも)

onayami-soudan

りもさん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。

私もりもさんと同じように、仕事がうまくいかず自信をなくしてしまった時期があります。
『自分には難しい仕事だった』『夢中になれる仕事って何だろう』と転職を繰り返し、自己啓発本を片手に悩み苦しんでいました。自己啓発本から、いろいろな思考や手段を吸収することができても、何事も行動に移さなければ『自分に合った仕事』なんて見つけられないことがわかりました。

無理をせずに、自分にできる小さなことを積み重ねてることで自信と取り戻し、『自分に合った仕事』をみつける方法をご紹介したいと思います。

能力がない人なんていない

りもさんからいただいた相談文に、このような記述がありました。
『才能がないのかな』
『自分に「できる」と思えるような仕事がなく、そしてこの先も見つかる自信がありません。』
すっかり自信をなくしてしまっていることがわかります。

仕事がうまくいかない状況が続くと自分に自信がなくなって、以下にある3つのような気持ちに襲われます。

  • できる人と自分を比較して焦ってしまう
  • 自分が途方もなく無力に感じる、才能・能力・忍耐力のなさに嫌気がさす
  • 自分の『好きなこと』『得意なこと』を仕事にしている人たちが羨ましい

このように無力感がうまれてしまうと気持ちが鬱々しますが、マイナスなことばかりではないと思っています。なぜなら、現状を改善したいという気持ちの表れですし、まだ発見していない自分に出会えるチャンスにもなりえるからです。

能力がないことを自身の課題として捉える

りもさんが『能力が高いと思っている人』も同じように悩んでいるんです。
『自信満々で働いている人』『好きなこと・得意を仕事にできている人』はほんのひと握りで、多くの人がりもさんと同じように『自信がない』『〇〇に対して能力が欠けている』と悩みながら、働いています。
『能力がない』のではなく、以下のように『自身の能力に気づけない』だけなのではないでしょうか。

◆『私にはできる仕事がない』と悩んでいる人は……

  • 自分の可能性に気づいていない
  • 自分に備わっている能力を仕事に活かしきれていない
  • 自分の能力に気づいていないので適した仕事が分からない

このように鬱々と『自分には何の才能もない』と何も行動せず諦めてしまうことが、自分自身の能力発見を遅らせている可能性があります。
『自信がない』『〇〇に対して能力が欠けている』ということに対して、落ち込んで諦めて何もしないのではなく、問題点を課題として捉え改善するための行動ができる人が『自分に適した仕事』『やりがいのある仕事』に出会えるのです。

自分に適した仕事のみつけかた

では『できる仕事がない』『やりたいことがない』『適性がわからない』と自信を失っている状況で、具体的にどのようなことを実践して自分に合った仕事をみつければよいのでしょうか。

腰が重い人でも、比較的行動に移しやすい5つの方法をご紹介します。

1. 『なぜうまくいかないのか』課題・問題と向き合う

臭い物に蓋をして、嫌なことや苦手なことから避け続けていては、いつまで経っても成長できません。問題は解決されることなく、それが『自分にはできないこと』に確定されてしまいます。そうなる前に先輩に相談したり、改善のため問題に向き合うことができれば、やがてそのことは『苦手』から『得意』なことに変わるかもしれないのです。

りもさんは『同期に大きく水を空けられてしまっており才能がない』と悩んでおられました。同期の実力を羨むだけでなく、『同期と自分では何が違うのか、どうしたら追い越せるのか』と具体的な方法を考えてみましょう。何事にも諦めやすいと『新たな可能性』が絶たれてしまいます。

うまくいかない場合は、別の方法を考えてみることで解決策が見いだせるかもしれません。課題・問題に向き合うことができるようになれば、自分に自信がつき、やりたいことが見えやすくなります。

2. 向き不向きの『勘』は大切に

前項では課題・問題と向き合う方法についてご紹介しましたが、『頑張っても自分には向いてない』『仕事が苦しすぎる』という状況なら仕事を辞めてよいということもお伝えしておきたいです。無理して勤めて、心身共に不健康になっては元も子もありません。

仕事の向き不向きは、自分しかわかってあげられません。
すごく嫌なことを継続して大成した人は少ないです。

3. 自分にとっての好き・得意の傾向を再認識する

幼少期や学生時代に好きだったこと、夢中になったこと、得意だったことはなんですか?
また、社会人になってから外回りや書類の整理、データ入力など様々な業務を行ってきたと思いますが、何をしている時が一番おもしろいと感じましたか?
どんなことに興味を持ち、もっと知りたいと思いましたか?

自分の好きなこと、興味があること、得意なことを紙に書き出し、再認識してみましょう。
同時に、嫌いなこと、ぜんぜん興味が湧かなかったこと、不得意なことも考えます。

何気ないことですが、これらを書き出すことによって自分にとっての好き・得意の傾向を再認識することができます。好きなことや得意なことは、大切にして伸ばしていってあげましょう。好きなことや得意なことがなければ、今、興味があることを書いてみてください。

4. 新しいことに挑戦しつづける

気になったこと、興味を持ったことは何でもチャレンジしてみましょう。
『好きなこと・得意なことをみつけること』『天職をみつけること』というのは、全てやってみないとわからないことなのです。スポーツ・習い事・勉強など、全てにおいてチャレンジ、探求することを忘れない姿勢を心掛けましょう。

例:刺繍に興味を持った場合

パターン1

私は不器用だから無理だ

可能性が途絶え、終了

パターン2

まず基本のステッチからはじめてみよう

試行錯誤を繰り返し、ひとつの作品が完成した。うれしい。

繰り返したくさん作る

作品をネットショップで売ってみた

ファンがついた

刺繍の本を出した

刺繍教室や個展を開くまでになった


どんなことから派生して、職業に結びつくかわかりません。それが趣味に留まっても、人生に彩りを与えます。

5. スケジュール管理を見直す

仕事が忙しく一日過ぎるのがあっという間で、休日が待ち遠しい日々を繰り返していませんか?スケジュールが管理ができていないと毎日の忙しさに追われ、将来のために自分を高める時間を取りにくくなります。

仕事もプライベートも、タスク管理・スケジュール管理をすることで、後回しにしがちな新たな挑戦にも時間を割くことができます。

『納期に追われて残業になり、習い事に通えない』というようなことにならないためにも、その日にやるべきことを細分化してToDoリスト起こし、タスクを消化します。また、月・年単位の目標も立てておくと、『行動に移せないで鬱々する毎日』から解放され、仕事もプライベートも実りのある日に変化させることが可能です。

onayami-soudan

りもさんはまだ若いですし、たくさんの可能性で溢れています!

まずは、上記の5つの方法を実践することからはじめてみてください。小さな積み重ねから『思わぬ発見』があることを知ってほしいです。

今は自分に合った仕事はわからなくても、少しでも興味がある業界や職業があれば、転職エージェントに相談して、さまざまな案件をチェックしてみるのもよいかもしれません。今の仕事を続けながらでも、いろいろな可能性は探れますよ!

りもさんが自信と取り戻し、やりがいのあるお仕事に就けますように。くよくよRoomは応援しています!