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今すぐ仕事を辞めて、転職活動をはじめたいと考えています。
働きながら転職活動をした方がいいことは分かっているのですが。
サービス残業や人間関係に疲れてきっているので、今すぐ辞めたい気持ちでいっぱいです。
しかし、転職先を決めずに会社を退職することに不安があります。
律子さんは「会社を辞めてから転職活動をはじめた経験がある」とおっしゃっていました。
無職での転職活動において、どんな失敗や後悔があったのか具体的に教えていただきたいです。(相談者:ゆらり)

onayami-soudan

ゆらりさん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。

職場で辛いことが続くと今すぐ会社を辞めて解放されたいと思いますよね。
私も自分にはハードルが高い仕事に悩み、残業の日々に疲れ果てあまり後先考えずにスパッと辞めてしまいました。

心身の健康のためには辞めてよかったですし、会社を離れたことは今でも後悔はありません。
しかし、転職に関しては「考えが甘かったな、失敗したな」と思うことがあります。
私の失敗談が少しでもゆらりさんの参考になれば幸いです。


転職したい企業が求めるスキルに足りなかった

転職活動をはじめた頃は大手企業を中心にアタックしていました。
「辞めた会社よりも給料・待遇がよい安定したところに転職するんだ!」と燃えていたわけです。

失敗談1 Webテスト・適正検査SPIの対策不足

大手企業は選考時Webテスト・適正検査SPIを導入しているところがほとんどです。
書類選考を通過し喜んでいると、面接前に自宅にてWebテストを受けてくださいという連絡がきます。(Webテストを受けるタイミングは会社によって異なります。)

結論からいうと、制限時間内に問題が解けませんでした。
私はとにかくSPIの非言語がとても苦手で、受験前にテキストでちょこちょこっと勉強したのですが、完全にスラスラ解けるところまでには達していなかったのです。

▼会社を辞めた解放感から旅行に行く!

▼十分遊んだしそろそろ転職活動はじめるか!

▼書類選考通った!SPI受けるのね

▼SPI準備不足で制限時間内に解くことができず

▼不採用

転職エージェントのキャリアアドバイザーに不採用の理由を聞いた際「面接はよかったけど、SPIの点数がもう少し足りていたら採用していた」と告げられ、悔しい思いをしたこともありました。
働きながら転職活動・転職準備をしていれば、日々コツコツ適性テストの勉強をして万全の体制で挑めたのに……と後悔しています。

結果、解答時間が短いSPIがトラウマとなり、Webテストがない企業を選択するようになってしまったのです。
勉強不足・準備不足が原因で希望している企業を諦めるのはもったいないですよね。

失敗談2 企業からの課題に能力が追いつかない

ゲームクリエイターやWebデザイナーなどクリエイティブな職業への転職には、自身の作品「ポートフォリオ」を提出することが求められます。
企業がどの程度のスキルを持っているのか確認するためです。
私の場合は少し変わっていて、面接時に課題を出され決められた期日までに提出するという流れでした。
無職ですから制作の時間はたっぷり取れましたし、期日にも余裕がありました。
しかし今の自分のスキルでは出された課題は難しく、納得がいくレベルの作品を提出することができなかったのです。

Webテストの時と同様に、勉強不足・準備不足が招いた失敗なんですよね。
会社を辞める前に「目指す業界や職種に求められるスキル」「自身に足りないスキルは何か」ということをしっかりと調べ、休日などを利用して講習を受けたり、アピールできる作品をたくさん作っておくことが必要でした。

会社を辞めてから本格的にスクールに通って必要なスキルを習得される方もいらっしゃいます。
「学ぶ時間を得てレベルアップする」ことは人生において賢明な選択だと考えます。しかし、早く就職したいと考えていた私は「〇〇の技術だけでも働きながら学んでおけばよかったー」と後悔したのでした。

採用されない焦りに負ける

無職の転職活動で一番恐ろしかったのは「採用されない焦りや不安」から正しい選択ができなくなってしまうことです。

失敗談3 書類が通っても面接で落とされる

たくさんエントリーする中で、書類は通るけど面接で落とされるということが続きました。
圧迫面接を初体験し面接がトラウマになったり、人から評価され落とされ続ける日々にどんどん自信を失っていきました。

面接で落とされた根本的な要因は何だったのか、冷静に振り返りまとめてみました。

◆「転職先の業務内容にあまり関心はないのだけれど、書類が通ったから面接に行くか」というスタンスだったため、非常に浅い志望動機などを答えていた

◆私の職務経歴に興味を持って書類選考が通過したのに、前職のような仕事はしたくないと考えていたので、互いの求めているものが噛み合わなかった

◆無職期間が長ければ長いほど「どこの企業もいらないと判断した人材なんだな」と思われてしまった(面接官も現役の方が魅力的に感じるということ)

企業が求めているものと私が求めているものがうまくマッチングしていなかったんだと分かりました。
会社を辞めるという目的を果たした後のことをあまり考えておらず、今後のキャリアビジョンを描けていないまま、転職活動したことが失敗のはじまりです。
会社を辞めて早く採用がもらいたくて「とりあえず安定した企業で受かるところ」というような甘いスタンスの人材はいらないですよね。
それが面接官には透けてみえたのでしょう。

失敗談4 自由な時間も不安が付きまとう

会社を辞めた後は解放感に満ち溢れていました。
旅行に行ったり、好きな時間にDVDを観たり、ゲームをしたり。
自由を手に入れたわけですが、遊んでいても心はそわそわして落ち着かない、心から自由を楽しめていない感じがしていました。

それは次の転職先が決まっていないという不安のせいでしょう。
採用をもらえても「残業は可能か?」と確認してくる人材不足で切迫していそうな企業だったりして、これでは残業に苦しんで辞めた前職と変わりがないじゃないかと悩んだり。
親や友達から「転職先決まったの?」と心配され、それに答えるのも億劫に感じ、現実の厳しさを伝えて心配されることもストレスでした。
結局、決まらない焦りから給料や転職条件を下げる結果に陥りました。

転職先が決まってから会社を退職していれば、有給消化の日々は心から楽しいものになったでしょうし、転職条件を妥協することなく自身の希望に近い転職先に焦らず挑み続けられたと思います。

onayami-soudan

転職活動は「準備不足」「無計画」から生まれる不安が大きく、失敗に繋がりやすいです。
ゆらりさんはキャリアプランを含めしっかり考えられていると思いますが、退職前から少しずつ転職準備をはじめることをおすすめします。

くよくよRoomはゆらりさんの転職活動を応援しています!