ブラック企業だった前職を退職して転職してみたところ、以前ほどではないにせよややブラックな感じの職場でした。
休日出勤はないものの、毎日終電近くまで働かされて明らかに帰るのが難しい感じです。
まだ入社して1ヶ月目ですがこの仕事を辞めるのは無謀でしょうか。
また辞めても次の職が見つかるのかが不安です。
(相談者:晴夫)
晴夫さん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
結論からいうと、ブラック企業と感じるのであれば辞めた方がよいですよ。
しかし、すぐ辞めてしまうのではなく次の転職先が決まってから辞めることが重要です。
ブラック企業に勤め続けても損しかない!
ブラックの度合いにもよりますが、ブラック企業で消耗しながら働き続けても自分の大切なものが搾取されていくだけです。
◆ブラック企業が社員に与える弊害
▼きついノルマに追い詰められる
▼上司からの叱責・社内のイジメなどにストレスを感じる
▼サービス残業や休日出勤は当たり前
▼習い事・勉強・本を読むなど自分の時間がなくなり、自身のスキルアップも望めない
▼仕事に支配され、家庭を大切にする余裕がなくなる
▼家族との時間がなくなり溝が生じる
▼蓄積した疲労から休日も遊ぶ気力もなく、だらだらとした時間を過ごしてしまう
▼心身ともに追い込まれる
▼会社に行きたくなくなり、勤労意欲も失う
「入社1ヶ月で辞めたいなんて上司に言いづらい」
「熱心に研修してくれた先輩に気まずい」
このような理由で辞める勇気がないと悩んでいる方がとても多いです。
しかしここは怒られる覚悟で、気まずい雰囲気なることを覚悟で決断しなくてはなりません。
嫌々する仕事は周囲に迷惑をかけますし、人生の貴重な時間をどんどん失ってしまいます。
入社して1ヶ月で辞めても大丈夫!
入社して1ヶ月で辞めると、転職活動時「退職理由を聞かれたらどう答えよう」「仕事が続かない、すぐに辞めてしまうという印象になってしまったらどうしよう」などと心配になりますね。
私は、退職理由に関しては正直に伝えてもよいと考えています。
ただし、会社を悪く言うなどの文句は禁物です。
以下のようにあくまで改善に努めたという部分を中心に伝えましょう。
▼仕事量が多く、終電過ぎまで残業することが続いた
▼タスク管理の見直し、作業の効率化を図るなど改善を試みたが残業を減らすことはできなかった
退職理由に触れた後は、しっかり前向きな志望動機を伝え、ポジティブな話で締めるようにします。
自分が入社したら貢献できることをしっかりアピールし、入社してすぐに辞めてしまったことを忘れさせるような前向きな印象を心掛けることがポイントです。
事前にしっかりと準備しておけば、何を聞かれても堂々と答えられます。
自信ある姿勢が相手に伝われば、入社後1ヶ月目で辞めたことは大きなハンデにはならないでしょう。
会社を辞める前に転職活動をはじめよう!
「ブラック企業に懸命に努め続けていてもしょうがない!」と辞める意志が固まったところで、注意点があります。
一刻も早くこの状況から抜け出したいという気持ちは分かりますが、会社を辞めるのは転職先が決まってからにしましょう。
ただし「精神的に追い詰められている」「今逃げなくては危険な状況だ」という場合には、自分の身を守ることが第一ですから、すぐに逃げる・辞めるべきです。
そこまで追い詰められていない、勤められる状況であれば、通勤時間や昼休み、休日など隙間時間を利用して転職活動をはじめることをおすすめします。
「入社1ヶ月で辞めたことがネックになって転職活動がうまくいかないかも」
「無職期間が長引いたら焦るよな」
「次に選んだ会社もまたブラック企業だったらどうしよう」
上記のような心配事を回避するためにも、働きながらの転職活動をバックアップしてくれる転職エージェントサービスをうまく活用してみてください。
⇒私が実際に使ったことのある転職求人サイト
なぜブラック企業ばかり選んでしまうのか
晴夫さんがブラック企業を選んでしまう原因を考えてみましょう。
希望している業種・職種にブラックな傾向が強いのでしょうか。
自分ひとりで転職活動していると「この会社がいいに決まってる!」などの思い込みや選択手段、思考などが一辺倒になってしまうことがあります。
しかし、転職のプロである転職エージェントに相談することで「自分の考えに凝り固まってしまう」という問題を解消に導いてくれます。
転職エージェントの転職アドバイザーに「このような職種に就きたいと思っているのですが、立て続けにブラック企業を選んでしまいました。」と素直に打ち明けてみてください。残業面でブラックと感じているのであれば、転職条件に「残業が月20時間以内のところ」など具体的な転職条件を挙げ、しっかり伝えます。
転職希望先の情報収集もしっかりと!
気になっている会社や求人募集にエントリーを検討している会社があれば、キャリコネなど企業の評判サイトを利用して社内事情を調べておくとよいでしょう。
企業の公式サイトや公式SNSなどでは分からない、現場のリアルなの声をチェックしておくことでブラックな環境を事前に察知することができるかもしれません。
晴夫さん、残業が多い環境で勤めながらの転職活動は大変だと思います。
しかし、転職活動をはじめることによって「ずっとこの環境で働き続けなくていいんだ」「チャレンジしてみたい会社を見つけた!」と前向きな気持ちになれますよ。
くよくよRoomは晴夫さんの勇気ある一歩を応援しています!