私は、今年の春から高校生になるにも関わらず3月30日からシフトを入れさされ、毎日3時間以上も働いています…。
でも、初めて1週間ぐらいでもう、精神的に疲れているしオーナーの態度もムカつきます。しかも、初めにシフトは自分で組めるって言っていたので良いなぁーっと思っていたけど、アルバイト人が足りずに勝手にシフト入れさされたり、時間延長してきたりします。今とても辞めたいです。
その対処法を教えて下さい。
(相談者:安田)
安田さん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
高校生活に慣れる前からアルバイトをはじめる安田さんはタフですね!
その行動力と勇気がすごい!若い力を感じます。
はじめてのクラス、はじめての学び、はじめての部活動、はじめてのアルバイト。
新しい環境への適応に心も体も落ちつかない状態ではありませんか?
それらが重なることでストレスになっていないとよいのですが……。
ブラックバイトから今すぐ離れよう!
相談文から、ブラックバイト(ブラック企業のアルバイト)だなと感じる点が2つあります。
ひとつは、安田さんもお気づきの通り「今年の春から高校生になるにも関わらず3月30日から働かされている」という点です。
きちんとした企業は中学生を働かせるようなことはしません。
◆年少者の保護規定
最低年齢(法第56条)
児童は満15歳に達した日以降の最初の3月31日まで(中学校を卒業する年度末まで)は原則として労働者として使用してはなりません。引用元: 労働基準法のあらまし 東京労働局
反論できない若者や社会経験のないため無知なことを利用して働かせるなど言語道断です。
ふたつめは「人員不足のため勝手にシフト入れさせられたり、時間延長してきたりする」と言う点です。
安田さんの了承もなく「勝手に」というところに従業員への配慮が感じられません。
一般的にはフランクな職場でも以下のように頼まれることが大半ではないでしょうか。
◆「安田さんごめん!今日忙しいから1時間残業できる?」(もちろん残業代は出る)
◆「安田さん申し訳ないんだけど、28日の土曜日10:00~13:00出勤することは可能かな。その日●●さんが出勤できなくて人が足りなくて困っているんだよね。」
このような声掛けもない、あるいは高圧的な態度で命令されているのであれば問題です。
異議をとなえることができず、オーナーの言われるがままに従って働くことで、学業が疎かになりアルバイト中心の生活に陥ってしまう可能性があります。
自分が貢献したい企業で働く
アルバイトを決める際「時給がいいところ」「家や学校から近いところ」「やってみたい仕事」などを優先して考えます。
それは悪い事ではありません。とても大切なアルバイト条件です。
しかし、もう1点頭の片隅に置いておいてほしいことがあります。
それは「自分が貢献したい企業で働く」ということです。
現在のアルバイトをしている職場のような不満だらけなところで貴重な時間を使って労力を注ぐことは非常にもったいないとしみじみ思います。
また安田さんが文句も言わずにオーナーに従い続けることによって、オーナーはこれから入ってくる新人にも同じような働かせ方を強いると予想されます。
安田さんもはじめてのアルバイトですし、この環境が当たり前になってしまえばブラック企業に気づかぬうちに加担しているような状況にならないか心配です。
- どのようなサービスを提供する仕事なのか
- 胸を張れる仕事内容なのか
- 高校生に相応しいアルバイトか
- 従業員の希望を優先したシフト表が組まれているか
- 労働基準法に反した働き方を強いられないか
「お客様によりよいサービスを届ける」「従業員が働きやすい職場環境を築く」一見当たり前のようなことですが、こういうことを大切にし取り組んでいる会社なのかどうか。
稼ぐ目的だけでなく、上記の視点を持ってアルバイトを選択することの重要さを知ってほしいです。
また、どんな上司や同僚と働いたかによって自身の成長にも大きく影響します。
理不尽な上司や同僚のもとで働いた経験は「もうこんな嫌な思いをたくさんだ」「自分はこんな風にはならないぞ」と反面教師としてはある意味勉強になります。
有能な上司や同僚のもとで働くと「スマートな仕事」や「従業員への配慮」などを自然に吸収することができます。
バイトの辞め方
安田さんが「ブラックバイトだな」と感じた場合は辞めることをおすすめします。
自分のシフト希望が通るアルバイトは他にもありますよ!
忙しい時間帯を避け、オーナーに直接口頭で伝えます。
「残業が多く、シフト希望日以外の日も出勤しなければならない状況ですと、学業との両立が難しいので辞めさせてください。」
上記のようにシンプル理由を伝えてください。
「残業もしなくていいし、シフト希望日以外も出勤しなくていいから辞めないで」と引き止められた場合の対策も考えておく必要があります。
労働環境が改善されれば続けたいアルバイトなのか、それともオーナーと反りが合わないから辞めたいのかなど、自分の意志を事前に整理しておきましょう。
きっぱり断る力を身につける
残業が減り希望日にだけ出勤できるように改善されるのであれば、今のアルバイトは続けたいという場合には、オーナーに不満点・シフトの要望を伝えてください。
人手不足は会社で解消すべき問題であり、アルバイトが責任を感じて働くことはありません。
オーナーに何を言われようと、予定時間をオーバーした無理な勤務には従わないようにしましょう。
「今日残業することは難しいです。」
「その日はシフト希望日ではないので出勤できません。」とはっきり伝えます。
「できない」ということを伝えなければ、オーナーにとって要求に従ってくれる都合のいい要員になってしまいます。
勉強する時間やお友達と過ごすなど大切なプライベートが削られてしまうのは辛いですよね。
前回ご相談いただいた「ハンバーガーショップのバイトを初めて1週間。続けられるか不安です。」が、安田さんのお悩みと類似しているので合わせて参考にしてみてください。
高校生活がはじまって、生活リズムは掴めてきましたか?
どのようなスケジュールでアルバイトをすれば学業と両立できるのかじっくり考慮し、アルバイトを辞めるのか、シフト希望通りに出勤できるよう改善してもらうのか決断してください。
くよくよRoomは安田さんの新生活を応援しています!