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律子さん、こんにちは。
働くものとして、このサイトに投稿される悩みを読みながらよく共感しています。
今回は私も思い切って悩みを相談してみようと思って投稿しました。
私の会社は10人規模の小さな会社で、一人あたりに与えられる裁量が非常に大きく、それはそれで問題ないのですが、ともかく忙しすぎます。
社長は人を使うだけ使うような人で人情というか、思いやりがなく、日々モチベーションが下がっています。
そろそろ私も限界が来て退職を考えているのですが、前述の通り小さな会社ですので私が辞めることにより同僚に迷惑がかかってしまうことが予想されます。(同僚とは仲がいいです)
ただいつまでもこの仕事を続けたいわけではなく・・・。

そこで質問です。
こういう少人数で一人が退職すると周りの人に大きく影響が出てしまうような場合、どうすれば円満に退職できるでしょうか。
また、引き止められるのは必至なので人数不足を理由に引き止められた時の対処法を教えて下さい。
(相談者:正男)

onayami-soudan

正男さん、はじめまして!
ご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。当サイトをご覧いただいているとのこと、うれしく思います!

正男さんの退職における不安や気遣い、本当によくわかります。
小規模の会社では、1人当たりの仕事量が多いだけでなく、業務内容も多岐に渡ります。1人が退職し人員が欠けてしまうと、会社や同僚にしわ寄せがくることが懸念され、頭を抱えますよね。

だからといって、会社を辞められないわけではありません。
会社や同僚、そして自分のためにもしっかり退職準備をすることが大切です。


退職を決意!小さな会社で円満退職するには

まず、正男さんが抱える問題点・不安点を整理してみましょう。

◆自分が辞めることで……

  • 間違いなく会社に影響が出てしまう不安
  • 同僚がもっと忙しくなってしまうことに対しての後ろめたさ
  • 人手不足で引き止められたときの対処法

これらの不安に立ち向かうことは、とても気力と労力がいることです。自分のプランをしっかり整理し、ひとつひとつ誠意をもって対応していかなくては円満退社は望めません。

上記3点の不安に考慮した対処法をご紹介します。
以下の1~5までの対処法を実践して、円満退職を目指しましょう。

1. 会社を辞めるのは転職先が決まってから!

会社に辞意を伝えるのは、転職先が正式に決まってからにしましょう。
そのためには、今の会社で働きながら、転職活動をはじめる必要があります。

通勤時間やランチタイムなどの隙間時間をうまく利用し、転職サイト をチェックすることで効率よく転職活動を進めることができます。
また、転職エージェントサービスを活用すれば、転職のプロであるのキャリアアドバイザーに退職や入社のタイミングなども相談することが可能です。

2. 早めに辞意を伝える

人手不足の小さな会社を退職する際、一番重要なことは『早めに辞意を伝える』ことです。

一般的には、最終出社日の1~3カ月前までに伝えるという規則を定めている企業が多いようですが、人手不足の小さな会社の場合には新しい人材を募集・採用する期間や、新人研修・引継ぎにかかる期間も考慮しなくてはなりません。

特に『業務内容が複雑で研修に時間を要す』場合や、『勤務地が都会から遠い』などの理由から募集をかけても人材が集まりにくい会社にとって、戦力を確保するにも時間が必要になります。遅くても『2~3カ月前には辞意を伝えてほしい』という小規模企業もあります。

会社の就業規則があれば『退職希望日から何カ月前までに申告しなくてはならないのか』事前に確認しておくよいでしょう。

早めに辞意を伝えるとはいっても、伝えるタイミングに配慮が必要です。

  • 会社の繁忙期は避ける
  • 自身が提案したプロジェクトが終わってからなど、責任ある区切りをつける

これらの配慮に欠けると、当然のことながら『引き止め』『同僚から文句が出る』ということが起きます。

3. 会社を悪くいわない

上司へ退職の意向を伝える際、必ず退職理由を聞かれます。
その際、つい会社の不平不満をいってしまいがちです。退職理由が『人も少なく、忙しすぎるため』だったとしても、正直に伝えることは避けましょう。

不満点を挙げることで、『人員を増やせば辞めないでくれるか』と引き止めるための交渉がはじまってしまう可能性があります。そればかりか、不満が悪いかたちで同僚に伝わり、目標である円満退職から遠ざかってしまう事態に発展してしまうかもしれません。

どうしても『同僚のためにも、会社には問題点・改善すべき点を伝えるべきだ』と考えている場合には、伝えかたに細心の注意が必要になります。

4. 今後やっていきたいことについての熱意を伝える

退職理由に会社の不満を含めないかわりに、退職後の明確なビジョンなど『前向きな退職理由』を伝えてみてください。
『今後はこんなことをチャレンジしていきたい』という熱意は、上司・同僚であれば応援しようという気持ちになるものです。

退職理由で注意したい点が、就活も行っていないのに『もう転職先が決まっている』だとか、両親は元気なのに『母が病気で看病が必要だ』など、嘘をつくことです。
正男さんは同僚と仲もよいということでしたので、お世話になった社長や一緒に働いた仲間たちと今後も良好な関係性を継続するためにも、辞めるための下手な嘘は避けることが賢明です。
余談ですが、私の友人は会社の元後輩の退職理由が嘘だったことを、SNSでつきとめていましたからね……。油断ならない世の中です。

アットホームな会社ほど、上司や同僚からの『辞めないでくれ』という情に流されやすくなります。そのようなときのためにも、芯のとおった退職理由で切り返すシュミレーションをしておきましょう。

5. 万全な引継ぎをアピール

『辞意は早めに伝えること』『ポジティブな退職理由をまとめておくこと』この2点と同時に準備しておくことが『退職日までのスケジュールの提示』です。

  • 引き継ぎの必要な業務の洗い出し
  • 今まで自分1人で行っていた業務を誰に、どのくらいの期間で引き継ぐのか
  • マニュアルの作成

これらを明確にしておくことで、上司や同僚の不安な気持ちを軽減することができます。

また責任を全うする姿勢を具体的に示すことで『引き止め』の姿勢から『納得』『了承』の方向へ変えることができます。最終的には『これだけ退社日までのプランを綿密に立てているんだから、辞める決意は揺るがないな』と思わせる武器にもなります。

onayami-soudan

これらの対処法が、少しでも退職の意向を伝える勇気になれたらうれしいです。
正男さんが円満退職をし、新しいスタートをきれますように。

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