はじめまして。
現在の会社に転職して半年経つのですがあまりにも仕事ができないので辞めたいです。
思い返してみると今まで私は要領が良かったこともなく、仕事でうまくいったこともなく、基本的に無能なのだと思います。
ただ辞めたところで行く宛もなく、結局同じようなことになってしまうのではないかとも思っています。
正直どうしていいのか分からず毎日暗い気持ちで過ごしています。私はどうすればいいのでしょうか。
(相談者:いーすと)
いーすとさん、はじめまして!
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます。
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
『仕事ができないと会社を辞めたくなる』私も同じような気持ちになったことがあります。
仕事が思うようにいかないと会社に行くことが怖くなりますし、うまくこなしている人とできない自分を比べて自己嫌悪に陥ってしまいますよね。
『辞める選択』『辞めない選択』両点をさまざまな角度から考え、まとめました。
『仕事ができないから会社を辞める』決断の前に
いーすとさんは、仕事ができないことに悩んでおり、会社を辞めたい気持ちが強まっているものの、会社を辞めたあとのビジョンが立っていおらず不安な状態が続いているという状況ですね。
そのような時ことまずは冷静になって、仕事ができないことを理由に会社を辞めるメリットとデメリットを把握することからはじめましょう。
会社を辞めるメリット
- 今の苦しみ、ストレスから解放される
- 『辞める』『回避する』という決断から新しい可能性の扉がひらく
- 自分がチャレンジしたい仕事、自分に向いている仕事に就ける可能性がある
一般的に『辞める』『回避する』というと、『根性がない』『長く働けない人』というようなネガティブな印象をもたれています。
しかし私は『辞める』という決断力に、負のループから脱却するちから、前に進み続けるポジティブさを感じています。
会社を辞めるデメリット
- 問題は時が解決したかもしれない
- 本当はできるようになるかもしれないことが、できないままになる
- 転職しても根本的な問題解決になるとは限らない
『困難に立ち向うこと』を推奨しているわけではありません。
ただ、自分の弱点を改善する方法を考え、実践することで解決するスキルが身につくことも事実です。
私が新人の頃とても苦手だった作業があり落ち込んでいましたが、今は難なくこなせており『なんでこんなことで悩んでいたんだろう』ということが多々あります。
さっさと辞めたほうがよいケース
以下のような状況であるなら、悩むことはありません。さっさと辞めて、健やかな生活を取り戻しましょう。心身共に健康第一です!
- 出社できなくなるくらい精神的に追い詰められている
- ブラック企業である
- ほかにやりたいことがある
『やりたいことがあるなら仕事を辞めてもいい』というよりは、『やりたいことを大切に育んでください』というニュアンスです。
やりたいことをもっと突き詰めたいのであれば、他人にどういわれようと後悔のないよう取り組むべきだと思います。やりたいことが見つからなくて悩んでいる人がたくさんいる中、『これだ』とまい進できる夢があるって幸せですよね。
『辞めたい気持ち』と『今後のビジョンが定まっていない不安』を抱えるいーすとさんには、働きながら転職活動をはじめてみることをおすすめします。
転職サイト や転職エージェントサービスを活用し、さまざまな会社を知ることで、今の会社で働き続けるメリット・デメリットがみえてきます。また、よりよい方向へ進むために行動することは、暗い気持ちを払拭するきっかけにもなると思います。
仕事ができるようになる工夫
いーすとさんは、現在の会社に転職して半年なんですよね。
たった半年で『私は仕事ができる』と断言できる人はどれくらいいるでしょうか。ちょうど職場環境や業務に慣れてきて、これから技術を深めていく時だと思うんです。
『仕事ができない』とただ漠然と思い詰めるのではなく、『どうしたらできるようになるのか』という思考に切り替える必要があります。そして自分の至らないと思う点を整理し、ひとつひとつクリアしていきましょう。
仕事がうまくいかない時には、仕事をするうえでの基本を振り返ってみることが大切です。現状、以下の基本がきちんとできているか見直してみてください。
- メモをとる
- ホウレンソウ『報告』『連絡』『相談』
- ToDoリストやスケジュール表を作成する
私はメモをとることが下手なうえに、『報告』『連絡』はできていたものの『相談』することが苦手でした。
はじめは理解できないことだらけなため、全てをメモしようとしたり、箇条書きすぎて何を書いたのかわからなくなってしまったりと失敗を繰り返していたのです。
重要なポイント抑えてメモするスキルが身につき、つまづいた点はすぐに先輩に相談できるようになってからは随分仕事も進めやすくなりました。
また、手帳やアプリなど自分が使いやすいツールをうまく利用して、その日にやるべきことや納期までのスケジュール管理をしっかり行いましょう。
いただいた相談文の中の『基本的に無能なのだと思います。』というくだりを読んで、とても悲しくなりました。
もっと自分のことを信じてあげてください。
賛否あると思いますが、私は『無能な人なんていないんじゃないか』と考えているんです。今の世の中『自分はなんて無能なんだ』『まったくあの人は無能な人だな』と思ってしまう人が多いことに危惧しています。
無能なのではなく『自分の持っている力をうまく引き出せていない人』『自分の能力に気づいていない人』なのではないでしょうか。
今回、いーすとさんが会社を辞める選択をしても、辞めない選択をしても『自分のちから』を信じて、今やるべきこと、できることをコツコツ築いていくことが大切です。
いーすとさんが仕事にやりがいを感じる日々が過ごせるようになりますように!