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上司のあまりのワンマンぶりに辛抱が限界を迎えております。

自分の思い付きを部下に押し付ける、顧客が見ている前でも構わず自分が気に入らなければ部下に声を荒げる、部下の意見に一切耳を貸さない、ミーティングとは名ばかりで自分の意見、決定のみをまくしたてて押し付ける、協力、連携と聞こえの良い言葉を並べたてながら部下に負担を押し付け続ける…今日も突然仕事の量を大幅に増やされ、本当に嫌な思いをさせられました。

自分の部下を会社の従業員では無く、自分自身の家来か何かと勘違いでもしているかの様な部下への言動に心底嫌気が差しております…それでも自分の生活の事を考えれば辞める事も出来ず、心身への負担がかかるばかりでどうすればいいのかもわからない状態です。
仕事を離れている時でも上司に対する嫌な思い、あるいは強い憎しみすら感じてしまって…馬鹿げているとわかっていても、全て諦めて楽になりたいと思う事も少なくありません。本当に苦しいです。
(相談者:てんさん)

onayami-soudan

てんさんさん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。

ワンマン上司、いわゆる独裁者のように振る舞う上司のもとで働く毎日は本当にしんどいですよね。

相談文から、てんさんさんは真面目な性格で上司の言うことを直に受け止めてしまうタイプだと感じました。
すでに日々積み重なるストレスにより心身にもかなりの負担があるとのこと、てんさんさんの健康が心配です。


ワンマン上司から身を守る方法

てんさんさんが抱えている負担を少しでも軽くするためにも、ワンマン上司から身を守る方法をお伝えしたいと思います。

スルースキルを身につける

冒頭部分でも触れましたが、てんさんさんは上司の言うことを受け止めすぎているのでしょうか。

職場の雰囲気を良くしようと努めている人や真面目に仕事を取り組む人ほど、上司の理不尽な発言や言動に衝撃を受けてネガティブな気持ちを引きずりやすい傾向にあります。
だからといって気にしないようにしようとしてもそれは難しいですよね。

では以下のように考えてみてください。

◆会社には色んな人がいる
⇒自分に合う人も合わない人もいる、変わった人もいる

◆ネガティブな気持ちになる人に関わらない
⇒ネガティブから距離を取る、関わらない、考えない

◆上司の性格を変えることは不可能
⇒改心してもらうために尽力するなんて損しかない、ストレスを背負いすぎる

◆上司の境遇を想像してみる
⇒愛情に飢えて育ったから人を思いやることができないのかな、かわいそうな人だな
⇒離婚や借金、介護などプライベートの悩み抱えていて部下にあたることでうっぷん晴らしているのかな

上記のような思考を持っておくことでスルースキルが身に付きます。
例えば、不快なことを言われた際に『何なんだ!あれはないだろう!最低だ!』と長時間怒りがおさまないようなことが、スルースキルを身に付ければ『はいはいまたはじまった。聞き流して自分の仕事しよ。』と思えるようになります。

一見単純に思えますが『しょうがない人だと諦めること』『受け流すこと』『気にしないこと』がストレス軽減につながるということを覚えておいてください。

やりたくないことには従わない

相談文に『今日も突然仕事の量を大幅に増やされ、本当に嫌な思いをさせられました。』とありました。
その際『今日突然増やされても急にはできません。終わらせるためには調整が必要です。』などと断りましたか?
上司に頼まれたことを断ることには勇気がいりますよね。
だからといって、理不尽な指示を何でも聞き入れてしまうと独裁タイプの上司は『言うことを聞く部下だ』と判断します。

  • 上司がおかしいと思ったら自分の意見ははっきり主張する
  • おかしいと思っていないことに安易に従わない
  • 私はこう思っているのであなたに従わないという意思表示をする

これらは上司を正しい方向へ導きたいから伝えるのではなく、自分が上司の奴隷にならないために必要なことです。
自身の意志を伝えることで『こいつは奴隷にできない』と判断し、余計なことを言わなくなる上司をたくさんみてきました。

また意思に反することに従ってしまうと心身が削られるため、間違っていることには従わないようにしましょう。

相談する

てんさんさんの同僚もワンマン上司に頭を抱えているのでしょうか。

上司について相談をすることができる
⇒ 信頼できる先輩
⇒ 共感してくれる同僚
⇒ 愚痴を聞いてくれる家族

『また変なこと言ってるね。』
『今日は一段と機嫌が悪いよね。』
『上司にケチつけられる前に対策を打っちゃおうよ。』
『昨日ミーティング後にこんなこと言われてさ。』

こんな風に話せる味方がいると心強いですし、相談することで心が軽くなります。

職場の先輩や同僚に相談できない状況であれば、厚生労働省の相談窓口『こころの耳電話相談』『こころの耳メール相談』を利用してみることをおすすめします。

こちらの相談窓口では、上司の悩みはもちろんメンタルヘルスについて相談することが可能です。
電話で相談するのは緊張してしまうと場合には、メールで気軽に相談することができます。

異動という選択肢と可能性

パワハラ上司に悩まされストレスフルな毎日が続くと『もう会社を辞めてしまいたい。』という結論に至ります。
しかし『こんな最悪な上司さえいなければこの仕事は続けたいし、この会社でずっと働きたい。』そういう思いがあるならば、上司のためだけに会社を辞めなくてはならないのは非常にもったいないことです。
上司のためになぜ私が転職をしなければならないのかと、理不尽さに腹が立ちます。

転職は最終手段としましょう。
その前に部署を異動するという選択肢があります。
上司と反りが合わないという人間関係が理由の異動願いではなく、仕事面でのチャレンジや能力の発揮をアピールした異動願いにすることで後腐れがないでしょう。

私の友人は、反りが合わない上司と仕事をすることに限界を感じていた頃に『上司が異動になった!解放される!』と喜んでいました。
人事異動の周期などを先輩に聞いてみてください。
思いのほか早くに上司が異動になり、悩みがすっきり解決するかもしれません。
人間関係は、時が解決することが多いのです。

転職する

『異動は望めない』『もう限界だ』という場合には仕事を辞めずに転職活動をはじめましょう。
仕事を辞めずに転職活動をすることで、採用がもらえないことが続いても収入がないことに焦ることがありません。
焦らずじっくり転職先を見極めることで、自分に合った会社へ転職することができます。

そうは言っても心身ともに疲弊しているてんさんさんに働きながらの転職活動は負担になってしまうかもしれませんので、無理のないようにしてください。

働きながらの転職活動には転職エージェントサービスを活用することをおすすめします。
リクルートエージェントが代表的です)

『自分のキャリアを活かせる仕事はあるのか』など転職に関する不安点や疑問点は、転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談することができます。
自分に合った求人の紹介や面接日時の調整はもちろん転職時期も考慮してくれますし、転職活動中に上司が異動するようなことがあったら転職活動を止めることも可能です。

新たな可能性のために活動していることで、精神的に落ち着き不安が少なくなることもメリットです。
転職エージェントからさまざまな会社を紹介してもらえることで、今の会社だけが自分の居場所じゃないんだと、広い視野を持つこともできます。

onayami-soudan


てんさんさん、まずは1人で溜め込まず先輩や同僚、家族などに相談してみてください。
そして上司の言動は受け止めすぎず、受け流すようにしましょう。

お伝えした方法で少しでも『上司のことを考えてしまう時間』を『自分のための有意義な時間』に変換できるようになりますように。
くよくよRoomはてんさんさんを応援しています!