「怒られてばかりで精神的に苦痛を感じています」

まずは心身を休める

『私はやくに立たない人間なのかなと考え込んでしまいます。』
『仕事の時涙が出てしまいます。』

上記相談文から、匿名さんが精神的にかなり追い詰められていることが伺えます。
本当は休まなければいけない状態までストレスを抱えているのに、そのことに気付かずに無理して働いていませんか？

仕事中に涙が出る状態は、鬱病の初期症状に多くみられます。

• 職場の人間と同じように自分も頑張らなくてはならない
• またうまくできなくて怒られたらどうしよう
• 自分は怒られてばかりでうまく仕事ができないから、人の倍努力しなければならない

このような気持ちに支配されて心身共に疲弊すると、通常ならできることもできなくなってしまいます。
うっかりミスにつながり、また怒られて深く落ち込むという悪循環に陥ります。

体力・能力・ストレス耐性は人それぞれ

心身を追い詰めてしまう人の特徴として、人と比べてしまう傾向があります。

『同僚はうまくこなしている』
『みんな頑張っているんだから自分も頑張らなくては』
このように同僚や他の人と比較していることがあれば、その考えは捨てましょう。

なぜなら、体力も能力もストレス耐性も人それぞれ、千差万別だからです。

今の匿名さんに必要なのは『他の人と自分を比較すること』でも『根性を出して頑張ること』でもなくて、一旦休養することです。
辛いことから逃げて、心身の健康を取り戻すことを優先しましょう。

転職を視野に入れる

今の会社に勤めて3年ということでしたが、もしかしたら匿名さんがイキイキ働ける場所は違うところにあるのではないでしょうか？
休養して元気になったら、転職を視野に『自分のやりたいこと』『自分に向いている仕事』『自分に合った世界』などを探してみてください。

信頼できる人に相談する

職場の信頼できる同期や両親・家族等に、今の状況を相談してみることは可能ですか？
ひとりで抱えこまず打ち明けることで、気持ちが楽になります。
家族は支えになってくれますし、自分では思いつかない解決法を得ることができたりなど、状況が好転するきっかけになることが多いです。

厚生労働省の相談窓口を利用してみる

つらい現状を『職場に相談できる人がいない』『家族に相談して心配かけたくない』という場合には、厚生労働省の相談窓口『こころの耳電話相談』『こころの耳メール相談』を利用してみてはいかがでしょうか。こちらの相談窓口では、匿名さんが抱えている仕事の悩み、上司の悩みはもちろん、メンタルヘルス不調について相談することができます。
電話が苦手という場合には、メールで気軽に相談してみることをおすすめします。

働く人の「こころの耳電話相談」では、全国の労働者の皆様やその家族、企業の人事労務担当者の方々からのご相談を電話でお受けいたします。メンタルヘルス不調や、2015年12月から新たに実施されたストレスチェック制度、過重労働による健康障害の防止対策などについての困りごと、お悩みなどをご相談ください。プライバシーは厳守いたしますので、どうぞ安心してご利用ください。

0120-565-455（フリーダイヤル）
月曜日・火曜日 17:00～22:00 ／ 土曜日・日曜日 10:00～16:00
（祝日、年末年始はのぞく）

引用元: 働く人の「こころの耳電話相談」

働く方等、日頃「こころの耳」をご利用いただいている方々に対して心身の不調や不安・悩み等メンタルヘルスに関するメール相談窓口を開設しております。

引用元: 働く人の「こころの耳メール相談」

心療内科・精神科に相談してみる

心療内科や精神科を受診することは少し抵抗があると思いますが、『眠れない』『起きれない』『仕事中に涙が出る』などの体の不調や心配事・不安要素などを気軽に相談することができます。
カウンセリングを経てそれぞれの症状に合った治療を受けることで症状の改善を目指します。
心療内科・精神科を探す際は以下を参考にしてみてください。

◆医療機関の探し方、選び方｜メンタルヘルス｜厚生労働省