藁にもすがる思いで投稿致します。
今現在もう少しで1年になる職場で働いています。
前職がかなりブラックだったのもあって、今の職場の待遇は夢のようで転職したての頃は転職に大変満足していました。
ですが、半年程たってから人手不足のせいもあり、新人にしては結構な仕事を任せられるようになりました。
仕事を任せられるといえば聞こえはいいですが、実際はほぼ丸投げ。
なんとか日々必死にこなすよう努力していましたが、褒められるどころかダメだしばかりされて心が折れそうでした。
さすがに、上司に相談し、今は仕事量を減らしてもらいました。
でも上司や同僚の仕事量をみているとかなり多く、帰る時間も早くても9時すぎ。ひどい時は12時近いです。
自分も慣れたらこんな量の仕事をこなさなければならないのかと思うと不安です。
待遇はいいので、やめるのはもったいないきもしますが、続けていく自信もありません。
上司や同僚にも話しましたが大丈夫としかあってもらえません。
やめたい気の方が大きいのですが、耐えて慣れるべきでしょうか?
それともやめるべきでしょうか?
(相談者:りょう)
りょうさん、はじめまして!
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます。
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
不安に感じていることを上司や同僚に相談できていることに安心しています。
丸投げされた仕事に潰されてしまう前に、上司に相談して仕事量を減らしてもらうなど、自己主張・自己防衛がしっかりできている方だなぁという印象を受けました。
人材不足で仕事量が多く、残業が当たり前の毎日ってしんどいですよね。何のために働いているか分からなくなります。
りょうさんが後悔しない最善の選択ができるよう、私の経験をもとにアドバイスします。
「大丈夫」に流されない
上司や同僚に相談した際「大丈夫としか言ってもらえない」とありました。
一体どういう理由で大丈夫だと言われたのでしょうか。
「慣れれば大丈夫だよ」
「大丈夫、りょうさんの実力なら乗り越えられるよ」
「人材不足が解消されれば大丈夫だよ」
「大丈夫、待遇を考えればこのくらいの残業なんて許容範囲でしょ?」
↓
「大丈夫」の意図
◆辞められたら困るので抽象的な表現でりょうさんの気持ちをなだめようとしている
◆今後やっていけるのか不安そうなりょうさんを励ましている
「大丈夫」はダラダラ勤めてしまう要因になる
「大丈夫」を繰り返し言われることで「みんながそう言ってくれているし。みんなも頑張っているんだし。」と他人の表面的な情に流されてしまう可能性があります。
安易な「大丈夫」に誤魔化されることなく、以下4点の課題にしっかり向き合うことからはじめましょう。
- 今抱えている問題点は何か
- 改善すべき点はあるか
- 自身が継続していきたい仕事か
- 残業によりワーク・ライフ・バランスが崩れていることを自覚する
「プライベートの時間がない」など、ワーク・ライフ・バランスが崩れた状態が長く続くと心身の不健康につながりますので注意が必要です。
労働環境が改善される見込みはあるか
りょうさんは今の会社の待遇に満足されているんですよね。
人材不足が解消され、仕事量が分散したら悩みは解決されることになります。
社内で以下のような動き、可能性はありませんか?
- 新入社員・中途採用者が入ってくる見込みがある
- 人事異動で上司や部署が変わり、働き方がガラリと変わる
- ノー残業デーなど、残業禁止令が出る
- 各部署・グループで残業を減らすための業務改善が進められている
- システムの導入で業務効率化が図られる
「働き手を増やす」「労働生産性をアップする」など働き方改革に前向きな会社であれば、今後労働環境がどんどん改善する可能性があります。
私の友人の話です。
彼女は残業が多く忙しすぎるからという理由で会社を辞めました。
辞めた直後に勤めていた会社が大手企業の子会社化され、労働環境も待遇も良くなったと喜ぶ元同僚の話を聞いて、転職したことを死ぬほど後悔していると言っていました。
これは極端な例ですが、改善の余地があるのであれば辞めてしまうのはもったいないですよね。
効率化を図る
勤めて1年目のりょうさんが上司や同僚に「もういい加減残業するの止めましょうよ!」と訴えるのは難しいですよね。
会社の働き方改革や人材確保にも期待が出来ない、そうなると自身の仕事のやり方を変えるしかありません。
相談文にあったように仕事に慣れることも大切ですが、効率の悪いやり方に慣れてしまうと時間短縮、業務効率化から遠ざかってしまいます。
業務効率化の一例
- 工数がかかっている作業の簡易化
- 調べても分からず手が止まったらすぐに先輩に聞きに行く
- 大量の単純作業はメンバー全員に分散
工夫できることを常に考え、効率化を図りましょう。
少しでも改善できると、仕事量も心も軽くなります。
この仕事を続けた先にあるものとは
忙しい会社で働いていた時の同僚たちに「なんで転職しないのか」と聞いたことがあります。
彼らはこう言っていました。
「今は稼ぐことが一番の目的だから」
「あの山を乗り越えたらスキルアップが望める」
「もう少し経験を積んで実績を上げれば、勤めたいと思っている会社に転職できると自負しているから」
目標や目的があるから頑張れるのだと思いました。
「仕事にやりがいもなく無駄な残業だ」「スキルアップも望めない」「こんなことやりたくない」というような嫌々な思考、嫌々な時間を過ごすほど無駄で辛いことはありません。
りょうさんが残業に耐えて仕事に慣れた先に何があるのでしょうか。
一度立ち止まって考えてみてください。
残業が辛くて転職!私の経験談
私もりょうさんと同じように仕事を消化できず悩んだ経験があります。
会社から残業を強いられていた訳ではありませんでしたが、自身が仕事に不慣れで要領が悪かったことが原因で、連日23時くらいまで残業していました。
こなしてもこなしても仕事がある、責任感だけで働いていた日々。
心身が疲弊していると仕事のパフォーマンスは著しく低下します。
今、思い返してみると「残業しないための効率化を図る」ということができていれば、そこまで残業に苦しまずに済んだだろうと思えるのですが、当時は体も心も疲れ切っていたため、目の前の仕事をこなすことで精いっぱいでした。
そのような状態では、残業を減らすため手段を先輩に相談したり、業務効率をアップする方法を探り改善案を見出すというようなポジティブな発想に至りません。
そして休日には「また残業の日々がはじまる……」と頭を抱え、リフレッシュできないという悪循環に陥りました。
こんな毎日を継続できるわけもなく、1年ちょっとで会社を辞めました。
私が辞めることを決めた要因は以下のとおりです。
- これからもずっと残業に追われ、プライベートがない日々を過ごすのは嫌だ
- 人材不足が解消され、残業時間が減る見込みがない
- 仕事に対しての目標や意欲が欠けていた
- サービス内容に共感できなかった
これでは続ける意味がないですよね。
働きながら転職活動をはじめよう
疲れ果てた私は退職希望日1ヵ月前に辞意を伝え、転職先は決めずに会社を辞めました。
▼退職後
↓
のんびり転職活動スタート
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なかなか希望する会社から採用をもらえず焦る
↓
焦りから自身の転職条件に合わない転職先に決めてしまう
会社を辞めたことに後悔はありません。辞めてよかったと思っています。
しかし、心身の疲弊から転職先を決めずに会社を辞めてしまったことは失敗でした。
りょうさんが少しでも転職を考えているのであれば、働きながら転職活動をはじめることをおすすめします。
転職活動中に今の会社の労働環境が改善されれば、転職活動を止めればいいですし、自分に合った会社が見つかればどんどんチャレンジするべきです。
転職エージェントサービス(リクルートエージェントやマイナビエージェントなど)を利用して「残業時間が●●時間以内の会社を希望」など、今の会社の不満点や自身の譲れない転職条件をキャリアアドバイザーに伝えておくとスムーズでしょう。
採用が決まってから、会社に辞意を伝えます。
いくら忙しい職場でも退職日1ヵ月前に辞意を伝えれば辞めることができます。
後悔のない選択を
「辞めない」「辞める」の両面からアドバイスしましたが、最終的には自身で決断しなくてはなりません。
迷ったら隙間時間に転職活動をスタートしてみてください。
この会社だけに執着する必要がないと思えるだけで、気持ちが軽くなります。
りょうさん、待遇がいいことにサービス残業が容認されているとしたら、ブラック企業と変わりません。
受け入れがたい残業に慣れてしまうことだけは避けてください。
仕事は人生の一部であって、プライベートの時間がなくなるほど努める必要はありませんよね。
りょうさんが残業に支配されることなく、イキイキ働けますように。