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何かと頼ってくる後輩がおり、つい避けてしまいます。

自分でもちょっと極端すぎると思い反省するのですが、そうするとまた頼られるので、避けるを繰り返してしまいます。

自分はあまり人に頼らない性格なので、余計に敏感に感じてしまうのだと思います。

感じよく聞き流せばいいのかもしれませんが、頼られると放っておけない自分がいます。そして頼られ続けるとしんどくなります。
避けるのではなく、相手に何と言ったらよいでしょうか?
(相談者:麻子)

onayami-soudan

麻子さん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。

麻子さんが優しい先輩だから、頼りになる先輩だから、つい甘えてしまっているのかもしれませんね。
私も麻子さん同様、人に頼るのは苦手な方かもしれません。
仕事を一人で抱えて悩んでいた過去を振り返り「あの時もう少し上手に甘えられていたらな」「もっと頼ってみてもよかったな」と思うことがあります。

後輩から頼られるとうれしいし、助けてあげたいと思います。
しかし、頼られすぎてしまうと負担に感じてしまいます。


後輩が先輩を頼りすぎてしまうのはなぜか

後輩がなぜ先輩に頼りすぎてしまうのか、その要因を紐解いてみることが解決の糸口になるかもしれません。
後輩が「先輩に甘える」「すぐ先輩に頼る」要因をパターン別に考えてみました。

パターン1・2

◆パターン1
これまでの職場で何でもやってくれる先輩がいた

⇒前の職場で何でも手伝ってくれた先輩がいた場合、頼ることが当たり前になってしまっているのかも。

◆パターン2
仕事がダルいから、自分の仕事を分配して楽をしたい

⇒言葉の通り、自分はやりたくないという気持ちが強く、なるべく他の人にやってもらいたいという表れ。

パターン1・2 解決法

何でもやってあげてしまう先輩になる必要はありません。
麻子さんと後輩の距離感が分からないのですが、ただの甘えであった場合には私なら以下のように対処します。

「これは〇〇さんにやってほしいんだ。よろしくね!」
「私もちょっと余裕がない状態なんだ!分からないところがあったら聞いてね!頑張れ!」
「〇〇さんならできるよ!この前できてたじゃん!」

仕事で悩んでいる・困っている場合には、理由を聞いてフォローしてあげなくてはなりません。
しかし甘えで頼ってきている場合には、上記のようになるべく明るい雰囲気で励ますように伝えます。

パターン3・4


◆パターン3
仕事が難しすぎて分からない、できなくてパニック状態である

⇒自分のスキルよりレベルが高いお仕事場合、分からないから手伝ってほしい、教えてほしいと思っている。

◆パターン4
仕事量が多すぎて独りで抱えているのが不安、締め切りまでに終わらない

⇒タスクをこなせないため追い詰められている、残業回避のために頼っている可能性も。

パターン3・4 解決法

「仕事が分からない」「できない」「終わらない」というSOSには、

「進捗状況はどんな感じ?終わりそう?」
「どこが分からないの?どこでつまづいてる?」
「これはこうすると効率よくできるよ。」
「この作業は多すぎるからみんなで分配しようか。」

上記のように声をかけ、助けてあげましょう。
「何ができないのか」「何が分からないのか」具体的に仕事がうまく進められない理由を聞いて適切にアドバイスすることにより、先輩に頼らずともこなせるようになる日がきます。

作業の分配ですが、先輩ひとりで片づけてしまうのではなく、周りを巻き込んで協力してもらうと以下のようなメリットがあります。

◆複数人で作業を分配するメリット

  • 先輩一人(麻子さん)だけで抱え込まなくてよい
  • 仕事が終わらないと悩んでいた後輩の助け舟なる
  • 他メンバーに後輩の仕事をこなす能力・進捗状況などを伝えることができる
  • 複数人で作業の分配をすれば短時間で終わる
  • 後輩の怠慢により仕事が溜まっていた場合、複数人に手伝ってもらうことで「多くの人に迷惑をかけられない」と自覚を持ってもらえることが期待できる

職場環境や仕事内容により作業を分配できない、実践が難しいことがあると思いますが参考にしてください。

職場には色んな人がいる

職場には色んな人がいます。
麻子さんのように人に頼らずに自分の仕事をきっちりする人がいる一方で、人に頼り怠ける人もいる、いいも悪いも色んな個性が集まって仕事をしているわけです。短気な人、横柄な態度の人、几帳面すぎる人などなど。
職場に自分と合わない人がいるのは当たり前なんですよね。
例えば、後輩が「人より理解に時間がかかってしまう」という弱点を持っていれば、口頭の説明だけでなく、作業を一通り理解できるまで一緒にやってあげるなどの対処が必要だと考えます。

自分と異なる思考の人に嫌悪感を抱いてしまいがちですが「こういう考えなんだな」「こういうところは優れているよなー」と流せるようになるとあまり気にしないで済みます。

自分と合わない人とは適度に距離を置くいう防御策は正しいです。
ストレスに感じたら距離を置けばいいと思います。
短気な人、横柄な態度の人などに真剣に向き合う必要はありません。

会社は仲良しごっこではないので、甘えが過ぎる、腹が立ったら距離を置くのが一番、それに対し「自分は心が狭い」などと自分を責めすぎないようにしましょう。
麻子さんも一人で抱え込まず「色んな人がいるなぁ」と大らかな気持ちで捉えるように意識してみてください。

頼られることは悪い事じゃない

頼られるって悪い事だけではないですよね。
頼りになる人、頼もしい先輩って素敵なことではないですか。
仕事が忙しく自分に余裕がない時に頼られると「自分の仕事の時間が奪われる。」という気持ちになってしまうかもしれません。
でも「頼られること=損しかない」とネガティブに思ってしまうのはもったいないです。

先輩が後輩を教育し、後輩が頼もしく育ってくれたらうれしいです。
はじめは大変なこともあるかもしれませんが、任せれなかった仕事を安心して渡すことができたり、後輩が新人に教えてあげたりとチームワークが向上し皆が働きやすくなったらいいですよね。

綺麗事に聞こえるかもしれませんが、私もこれまで育ててくれた先輩たちがしてくれたことを後輩に返してあげることができたらと思いながら働いています。

助けが必要と判断した場合にはフォローしてあげる、あとは社会人として個々の責任です。
真面目に背負いすぎないように見守れたらいいですよね。

onayami-soudan


麻子さん、まずは頼ってくる理由を聞いて「教えてあげた方がいい」「手伝った方がいい」と判断した場合はフォローしてあげましょう。
後輩が極端に甘えてきて「そのくらい自分でやってよ」という内容だったら「これなら出来るはず!これは〇〇さんの仕事だよ!頑張ってー!」と励ましながら一旦離れて遠くから見守ってあげればいいんです。
少し時間が経ったら「あの仕事どう?順調?分からないところある?」と声をかけてあげましょう。

自分も完璧ではないし苦手なこともあります。後輩も同じです。
あまり一人で考え込まずに、大らかな気持ちで接することを意識してみてください。

後輩は職場の先輩方と一緒に仕事をすることで成長していきます。
後輩が頼もしく成長することを願って!