保育士です。3人でクラスの子供達をみています。
そんな中、1人だけ仕事を人任せにする人がいます。自分がしたくない事に関しては、「私はやりたくない。今までもやってこなくてすんだからやらない。だから皆よろしくね??」と言って周りの人にやらせようとします。
自分の近くで電話が鳴っててもみてるだけ
自分の消耗品がなくなったら詰め替えをお願いしてくる。提出物を自分で出さず誰かに任せる。
部屋は子供達だけにしてトイレへ行く事も。
責任感が感じられません。
その都度角が立たぬようお願いをしていますが伝わりません。
上司からも散々言われてるはずなのになおりません。
どうしたら協力してくれるでしょうか。
(相談者:くよくよちゃん)
くよくよちゃんさん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
保育士の仕事は、子供達の預ってお世話をしたり教育するだけでなく、事務処理やイベントの準備、清掃など、多岐に渡ります。
少人数体制でこれらを勤務時間内にこなす為には、各自の役割を果たし、協力体制を築くことが必要です。
そのような職場環境に、1人でも無責任な人がいれば、業務に支障が出るだけでなく、一緒に働くストレスは計り知れません。
なぜ、やりたくないことをやらないのか
問題の彼女は、自身がやりたくないこと以外の業務はきちんと行っているのでしょうか。
協力してくれるように促す対策を考える前に、まずはなぜ、やりたくないことをやらないのかを考えてみましょう。
まわりがやってくれるから
これまで、自分がやりたくないことはやらずに済んだ、避けて通れてきたことが大きな要因です。
新人時代にしっかりとした指導がなされなかったのか、先輩や同僚が気弱な人が多く、きちんと注意できなかったのか。
結局、今まで誰かしらがフォローしてくれたので、裸の王様になってしまったのではないでしょうか。
仕事に対して恐怖心を抱いている
彼女ともっと話をする機会を設けて『なぜやらないのか、やりたくないのか』真意を知る必要があるかもしれません。
過去の失敗がトラウマとなって、苦手意識が強まり、さまざまな業務に携わることが怖くなってしまっている可能性があります。
◆ 近くで鳴っている電話に出ない
⇒ 保護者対応が怖い。電話対応に苦手意識がある。
◆ 提出物を自分で出さず誰かに任せる
⇒ 保育日誌、児童表、保育指導計画表などの書き方が分からない。うまく書けなくて悩んでいるが、今更『教えてほしい』とは言えなくなっている状況。
協力を促す3つの対策
仕事をしないことを上司に怒られても改善しないという状況から、一方的に注意しても反発心を生んでしまうだけだと感じました。
『注意する』『お願いする』とは少し違う角度から、やりたくない仕事にも協力してもらえるように促す3つ方法をご紹介します。
1. 断る勇気を持つ
『自分の消耗品がなくなったら詰め替えをお願いしてくる。』といったような、各自でやるべきことをやってあげる必要はありません。
何でもやってあげるのではなく、断る勇気を持つことが大切です。
周囲がフォローしてしまうから、また甘えるという悪循環を断ち切りましょう。
『それはできない、やらない』ということを示します。
提出物に関しても、分からないことは教える、あとは自身で仕上げて提出することは、社会人として当たり前なことです。
詰め替えを怠ったため消耗品が使えなくて不便になることも、提出物を出せなくて上司からの評価が下がり、解雇へ繋がるのも自業自得だということです。
結果、『自分で動かなくては』という発想に切り替わることを望みます。
2. 一緒に作業する、教える
彼女が『これ、よろしくね』とサボろうとすることに対して……
『えー!私だってこれから事務処理やらなくちゃいけないんだから困るよー!じゃあ今一緒にやって終わらせちゃおうよ。』
一緒に作業して、『タスクをこなせた』『思ったより大変じゃなかった』『次回はできるかも』というような自信を持たせることも一つの手です。その自信や実績が、過去の失敗を払拭してくれるきっかけになります。
教える際の注意点
彼女が保育士としてどのくらいのキャリアがあるのかは分かりませんが、『こんなこともできないの』という姿勢で教えたり指示をすると、プライドを傷つけられ逆効果になる可能性があります。
『こうやると作業が早いっていうことを見つけたんだ!』など、効率化を交えながら教えることによって、角が立たず受け入れてもらいやすいでしょう。
また、『部屋は子供達だけにしてトイレへ行く』というような危機管理能力に欠ける無責任な行動に関しては、ちょっとした油断が招く事故や危険性を明示し、再確認させることが急務です。
保育士としての責任、自身の役割をしっかり認識してもらう指導と、『トイレなど、急に部屋を離れなくてはならない状況になった場合の対策・代替案』を話し合っておく必要があります。
3. 褒めるところは褒め、感謝を伝える
仕事を人任せにする彼女に対して不満を抱えているため、素直に『ありがとう』『助かったよ』など感謝の気持ちが伝えることが難しい雰囲気になっていませんか?
各自仕事をこなすのが当たり前ではありますが、『作ってくれた飾りつけ、可愛いね!』など、彼女の仕事に『いいな』と感じた際は直接言葉にして伝えるように心掛けてみてください。
- 自身のしたことが評価された
- 誰かの役に立てた
- 自分のスキルが必要とされた
上記3つを実感出来た時、仕事へのモチベーションがアップする可能性があります。
くよくよちゃんさんが抱えるストレスと業務の負担から、心身の健康が害されていないか心配しています。
1人で悩まず、上司や同僚に相談して良い改善案を一緒に考えましょう。
くよくよちゃんさんが抱えるストレスが軽減されますように!