「30代。急に気力が失せて会社に行きたくなくなりました……」

30代・40代・50代に潜む『働き盛りのうつ病』

バリバリ乃輔さんのような30代・40代・50代の働き盛りの世代にうつ病が急増しています。
働き盛りの世代は、昇進に伴う責任の重さや人材育成、職場環境の変化など、仕事上で様々な困難が生じることが多いです。また、仕事の重圧と並行して、家庭でも結婚・離婚、ローン返済や子供の教育等、様々な問題が降りかかってきます。
働き盛りのうつ病は、『仕事と家庭』両方のストレス要因を抱えながら、限界がくるまで無理をして頑張り続けてしまうことが原因と言えるでしょう。

『働き盛りのうつ病』兆候を知っておこう

働き盛りのうつ病は、どのような症状が現れるのでしょうか。
以下のような症状はありませんか？

• 食欲がない
• アルコール摂取量が増える
• 眠れない
• 起きれない
• 終始、だるくてやる気が出ない
• イライラすることが増える
• 様々なことに対し、興味を失う
• 完璧主義
• 上司・部下と反りが合わない
• 残業など、労働時間・会社に拘束される時間が長い
• 肩書・役職がつき、責任が重くプレッシャーが大きい
• ノルマの達成など、成果に上げるのに限界を感じる
• 集中力が低下し、仕事のミスが増える
• 出世が見込めない、部下に追い越される焦り
• 仕事が大変な上に、家庭のことでも悩んでいる（経済的な問題・結婚生活・離婚・育児・介護・片づけられない等）

バリバリ乃輔さんの相談文には『仕事ばかりしていてどうなるという気持ちが入り乱れています』とありました。
仕事で実績を上げるために働きすぎてはいませんか？
『仕事でしっかり実績を積み、家庭を守る』という真面目で何事にも手を抜けない人は、特に注意が必要です。

前向きな気持ちを取り戻すためには

以前はバリバリ働いていたのに、現在は会社に行く気力が失われつつあるバリバリ乃輔さん。
前向きな気持ちを取り戻すためには一体どうしたらよいのでしょうか。

辛いことを家族や両親に打ち明ける

まず初めに、悩み事や辛いと思うこと、自覚している症状等を、自分の家族または両親へ打ち明けてみましょう。『気力がなくなってきて、前向きな気持ちもだんだん減ってきている』ということからで構いません。打ち明けてみることで、自分だけで抱えていた不安要素の解決に近づくこともあります。
そして何より、家族や両親へ相談することで安堵し、家が安らぎの場所となります。安らげる場所があれば、うつ症状の回復促進にも繋がります。

精神科や心療内科へ相談する

誰しも気持ちが落ち込んだり、やる気を失くすことはありますが、それらは一時的なことです。『多少なりとも、仕事で鬱々することは誰にだってある』と過信して、無理を続けることは避けてください。
鬱々した気持ちをうまく切り替えることができず、上記のような症状が長引いてしまっている場合には、早めに総合病院の精神科や心療内科へ相談しましょう。

仕事を休む

バリバリ働いてきた人にとっては、会社を休むこと、休職することは抵抗があるかもしれません。しかし、うつの傾向、症状を改善するためには『休むこと』が重要になります。
一旦仕事のことや気掛かりなことから離れて、心を休めてみましょう。