はじめまして。
今いる会社で転職してきた同僚がいるのですがどうしても反りが合いません。
何かにつけて私に攻撃的な態度を取ってきますし、こちらからどれだけ丁寧に接しようとしても取り付くしまもありません。
正直なところ私が何をしたのかという思いもあります。
その同僚は上司には高く評価されていてますます肩身が狭く、こんな気分で時間を過ごすのなら仕事をやめたいと思っています。
ただ人間関係でやめたいというのは甘えかなとも思い、結局どうしたらいいのかわからなくなっています。
実際にこのような状態で辞めないほうがいいのでしょうか?
(相談者:メガネ男)
メガネ男さん、はじめまして!
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
反りが合わない同僚と長時間共に仕事をしなくてはならないことは、とてもストレスになりますよね。メガネ男さんが会社を辞めることを考えてまうのもわかります。しかし、せっかく入社した会社ですし、慎重に判断することが大切です。
職場の人間関係に対し、どう向き合うべきか、わたしの経験談を含めてご紹介します。
人間関係が原因で退職するのは甘え?
メガネ男さんは相談文の中で『人間関係でやめたいというのは甘えかな』と悩まれてました。
私は全然甘えだとは思いません。
人間関係に悩むと日々そのことばかり考えてしまい、仕事において最高のパフォーマンスが発揮できないばかりか、健やかな生活までもが脅かされます。ストレスに支配される生活なんて、心身共によいわけありません。
実際、仕事に関する悩み相談を受けていると人間関係が原因で仕事を辞める人の話をよく耳にします。
では、転職した人はどのような理由で会社を辞めているのか、人間関係が原因で辞める選択をした人はどれくらいの割合でいるのか、以下のデータを参照してみましょう。
(3)転職入職者が前職を辞めた理由
平成 27 年1年間の転職入職者が前職を辞めた理由をみると、男性は「その他の理由(出向等を含 む)」26.8%を除くと「定年・契約期間の満了」15.0%(前年 17.9%)が最も高く、次いで「給料等 収入が少なかった」10.5%(同 9.7%)と「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」10.5%(同 10.5%) となっている。女性は「その他の理由(出向等を含む)」24.6%を除くと「労働時間、休日等の労働 条件が悪かった」13.8%(同 13.5%)が最も高く、次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」12.2% (同 11.1%)となっている。
転職を考えるきっかけとして最も多かったのは「給与・待遇への不満」。それを受けて、転職で実現したいことも「給与・待遇のアップ」が最多という結果になっています。現職での給与・待遇面での課題を、転職という手段で解決を図ろうとする方が多いことが伺える結果でした。
データをみて『給与など会社に対しての不満』と『人間関係の悪化』この2つの原因で転職する人が多いことがわかります。
転職する多くの人がこれらの本当の理由を隠して、『スキルアップのため』などポジティブな理由をつくり転職活動をしているのが現状です。
人間関係に疲れて会社を辞めたらどうなる?
私には、人間関係が原因で転職した経験と、悩みながらも会社を辞めずに解決してきた経験の両方あります。
どちらも経験も、自分にとってよい判断となりました。
経験談1 人間関係が原因で転職
女の園であった職場の人間関係がこじれにこじれ『あー面倒くさい』という気持ちが強まり、転職しました。
ちょうど、仕事面でももう少しレベルアップしたいと考えていた頃だったので、いい機会だと比較的ポジティブに考えられました。
転職してよかったことは、とにかく悩む日々から解放されたことです。
また幸せなことに、転職先の人間関係が良好であったため、心穏やかに新しい仕事に集中することができました。
転職先に慣れ、落ち着いた頃になってやっと人間関係に悩んでいた前職のことを客観視できるようになりました。
問題から離れてみたことで『あの人は本当はそういうつもりはなかったのではないか』『あの時こうしてみれば変わっていたかもしれない』など、自分ができたであろう改善点や反省点に気づけるようになったんです。
辞めなければ、離れてみなければ気づけなかったことがたくさんありました。その気づきは、今後職場の人間関係に悩んだ時に活かせるものになると感じています。
経験談2 会社を辞めずに人間関係の悩みを解消
同じチームの同僚にやたら敵視されて困っていました。ライバルというよりかは、潰してやろう出し抜いてやろう感が強く、同じ業務をするのに辛い時期が長く続きました。
メガネ男さんが悩まれているケースと似ていますね。
私もメガネ男さん同様、苛立つ気持ちを抑えて丁寧に接することを心掛けたり、協力し合ってサービスを向上を図ろうという姿勢をみせていたのですが、その人には伝わりませんでした。
それでも私が会社を辞めなかったのは、仕事にやりがいを感じていましたし、目標があったからです。
自分のすべき仕事に集中して、あとはあまり考えないようにしようと心を切り替えていました。自分は間違っていることをしているわけではないので堂々とし、相手にも今までの姿勢を崩さなければ、その人に伝わらなくても周りは理解してくれるだろうと思っていました。
そうするうちに何か言われてもあまり気にならなくなり、そのような時にどう対処すればよいかわかるようになっていったのです。
その後、その人は他部署へ異動になり、平穏な日々を取り戻しました。
『気にしない、仕事に集中する』これは難しいことでしたが、信頼できる相談相手や理解者がいることでやり通せたのだと思っています。
またこの経験で『対応力がついてくる』『いつか異動する』など、『はじめのころは悩むけど、そこを乗り越えれば時が解決してくれることはたくさんある』ということを学ぶことができました。
職場の人間関係に悩んだらこう考えよう!
職場の人間関係に悩んだら、以下のことを改めて考えてみてください。
自分が大切にしたい、優先すべきことの比重をきちんと見極めて『辞める』『続けてみる』の選択をしましょう。
- 今の会社で頑張りたい、成し遂げたい仕事があるなら、理不尽な人のためだけに辞めるのはもったいない
- 仕事を続けながら転職サイト などを利用して転職活動を行い、『この状況から脱することができる』という余裕をもっておく
- 人間関係について考えすぎず、自分の仕事に集中し、主張がある時ははっきり伝えるスキルを身につける
- 会社には色んな人がいるということを再認識し、開き直るくらいな気持ちを持つ
- 転職先でも人間関係で悩むかもしれない
- 会社を辞めなくても異動する(環境が変わる)可能性がある
- 思い悩んだら、信頼のおける人に相談してみる
- 鬱になるくらい思い詰めてしまう前に逃げる、問題から回避し心身を休める
メガネ男さんが辛くてすぐにでも会社を辞めたくなる気持ちはわかります。
しかし、後悔のない判断をするためにも一旦落ち着いて、自分の優先すべきことをじっくりと考えてみてください。
またどうしても悩みが抜けないような時は、職場の人間関係について電話で相談できる厚生労働省の電話相談窓口『こころほっとライン』のような公共サービスを利用し、悩みを打ち明けてみることをおすすめします。
実際に話を聞いてもらえるだけでも、心が少し楽になります。
メガネ男さんのストレスが少しでも軽減されますように。