はじめまして。私は某アパレルの店舗で働いています。
この仕事について1年目なのですが、とにかく労働環境がすごくて辞めたいです。
- 給料が低い(額面も多くないのに服代で引かれる)
- 休みがない(店舗勤務なので)
- 長時間労働
- ノルマきつい
この仕事が初めての仕事なので退職をしたことがないのですがどうやってやったらいいのでしょうか。教えてください。
(相談者:文子)
文子さん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
休みなく長時間労働をしているにもかかわらず、給料が低い。
貴重な給料から仕事のための洋服代が引かれるとは……。
こんな状況ではいくらアパレルが好きで働いていたとしても、モチベーションが下がるどころか、働く意味まで考えてしまいますよね。
『何のために働いているのか』と。
こんなブラック企業から早く立ち去る準備をはじめましょう。
世の中には、文子さんの条件に合った会社がたくさんあります!
転職の第一歩をどのように踏み出せばよいのか、アドバイスしたいと思います。
転職するなら同業種?異業種?
文子さんは同業種へ転職、異業種へ転職のどちらをお考えですか?
同業種へ転職する場合
今の会社の労働環境に問題があるだけで『接客業を続けたい!』『アパレルが好きでこれからも関わっていきたい!』と思っている場合は、今の会社に対する不満点・問題点を再度整理し、自身の譲れない転職条件を書き出してみてください。
文子さんのお悩みをもとに『譲れない転職条件』をピックアップしてみました。
例) 譲れない転職条件
- 今より給料アップ(具体的な希望金額も書いておく)
- 昇給・ボーナス有り
- 服代は社員割引制度で5割引き以上など、福利厚生が整っている
- 休日の確保、有給休暇の取得
- 長時間労働を強いられない、8時間以下の勤務シフト制
- ノルマなし
- 通勤1時間圏内
転職サービスを活用する
譲れない転職条件を整理することができたら、大手転職エージェント(リクルートエージェントなど)に登録をして、自身の条件に該当する求人をどんどん紹介してもらいましょう。
転職のプロであるキャリアアドバイザーが文子さんのスキルと希望条件を考慮し、さまざまな求人案件を提案してくれます。
気になる会社や転職したい会社を見つけたら、企業の評判サイト(キャリコネなど)を活用してみてください。
実際に働いていた元社員や現社員の口コミから、職場環境や報酬、残業・休日出勤の状況などをチェックすることができます。
文子さんが今の会社と同じような労働環境の会社に転職することがないよう、キャリアアドバイザーに相談をしたり企業の評判サイトを利用して情報収集をしておくことが大切です。
異業種へ転職する場合
異業種に挑戦する場合には、現職の強みをしっかりアピールすることに注力してください。
実は私も接客業から未経験でIT企業に転職した経験があります。
その際、転職活動時に心掛けていたことは、
IT業界は未経験だけれども……
◆今まで培ったスキルや実績が転職先でどのような戦力になるかを示す。
◆足りないスキルは勉強中であること(独学で制作したものを提示するなど)、新しいことをどんどん吸収するという意欲的な姿勢。
この2点を積極的にアピールし、未経験の壁を乗り越え採用をもらうことができました。
アパレルの人ならこんな強みがある
- 流行など、SNSなどを通じ情報収集に長けている、先見の明がある
- コミュニケーション能力が高い
- セールストーク、営業能力がある
- 日々磨かれた美的センス
- お客様の求めるコーディネートを瞬時に揃える優れた提案力
- 商品管理、発注のスキル
- クレーム発生時、臨機応変に対応
文子さんがノルマというより、目標達成するために努めたこと、工夫したこと『実績』が非常に大事なアピールポイントになります。
不安が多い異業種への転職は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談しましょう。
自身のスキルを活かせる職種や未経験OKの案件を紹介してくれます。
また異業種に必要な自身に足りないスキルは、事前に勉強しておくことも大切です。
転職と退職までの流れ
▼『労働環境が最悪だ。会社を辞めたい。』
↓
▼すぐには辞めず、働きながら転職活動をはじめる。
↓
▼転職エージェントに登録、仕事を紹介される。
▼求人情報をチェックする。
▼自身に足りないスキルの勉強をする。
↓
▼休日や出社前などの時間を利用し、面接を受ける。
↓
▼祝!採用
↓
▼店長に辞意を伝える
↓
▼退職日まで仕事を全うする
▼業務の引継ぎやマニュアル作成など、現場に迷惑をかけないよう努める
↓
▼退職日
働きながら転職活動をすすめる理由
転職と退職までの流れをみて『今すぐ辞めたいのに辞めずに転職活動をするなんて』『休みもなく働きながら転職活動できない』と思いますよね。
しかし『今より良い条件の会社に転職したい』『未経験で異業種への転職を考えている』という場合、転職活動は難航することが予想されます。
転職先が決まっていないのに会社を辞めてしまった場合、採用されるまで時間がかかる=無職期間が長くなるということが懸念されるのです。
無職期間が長いということは、収入面の心配だけでなくキャリアもストップしてしまうことにもなり、面接担当者に『他の会社も不採用と判断したのでは』というマイナスイメージにつながる可能性もあります。
私も転職活動時、採用されない焦りから自分の転職条件を妥協し、転職先を決めてしまったことがありました。
結果、前職より給与が下がってしまうという失敗に至りました。
面接の日程調整など、転職サービスが充実している転職エージェントを活用して働きながら転職活動を乗り越えましょう。
辞意を伝えるタイミング
転職先が決まったら、店長に辞意を伝えます。
会社を退職することは労働者の自由ですが、予告もせず、いきなり会社に行かなくなるというようなことはルール違反です。
退職の意思を上司に伝え、書面で届け出る、仕事の引き継ぎをするなど社会的ルールを守って辞めることが大切です。
一般的に就業規則等に「退職する場合は退職予定日の1か月前までに申し出ること」というように定めている会社も多いので、就業規則で退職手続がどうなっているか調べることも必要です。
また退職の申し出にあたっては、契約期間の定めがある労働契約を結んでいた場合と、そうでない場合とで法律上異なったルールが定められています。
正社員などのように、あらかじめ契約期間が定められていないときは、労働者は少なくとも2週間前までに退職届を提出するなど退職の申し出をすれば、法律上はいつでも辞めることができます(会社の就業規則に退職手続きが定められている場合はそれに従って退職の申し出をする必要があります)。引用元:
知っておきたい働くときのルールについて 厚生労働省 労働基準局 監督課 第4章 仕事を辞めるとき、辞めさせられるとき 1 仕事を辞めるには(退職)
転職活動をはじめる際、事前に会社の就業規則を確認します。
中途採用の場合、入社日を考慮してくれる転職先は多いです。
退職予定日の1ヵ月前に辞意を伝える、有給休暇の消化など、退職日や入社日など転職のスケジュールをしっかり計画をしておきましょう。
文子さん、まずは今すぐ転職活動をはじめてみてください。
はじめての転職活動で不安という場合には、転職エージェントに登録し、転職のプロであるキャリアアドバイザーに現状況を相談することをおすすめします。
くよくよRoomは新しい扉を開く文子さんを応援しています!