わけあって大学卒業後10月に入社した20代女です。
社会人経験は初めてなのですが、仕事が思うようにいかず悩んでいます。
一般的に言われているような「言われたことはメモを取る」というようなことは実施しているのですがなかなか会社の先輩に認めてもらえるような仕事ができません。
教えてくれる先輩が少し厳し目の口調の人なので毎日怒られているような気分になり憂鬱です。
どうしたら仕事をできるようになるのでしょうか。それとも私はこの仕事に向いていないのでしょうか。
(相談者:まる)
まるさん、はじめまして。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
はじめての社会人、緊張の連続ですよね。
仕事を覚えるだけで精一杯の中、『会社の先輩に認めてもらえるような仕事ができない』『どうしたら仕事ができるようになるのか』と悩まれているまるさんは、新入社員として一歩進んでいるなぁと感じました。
仕事がうまくいかない焦りから、ちょっと力が入りすぎてしまっている新入社員のまるさんに、『社会人としてのちょっとした心構え』と『仕事ができるようになる基本』をご紹介したいと思います。
新入社員が心がけておきたい3つのこと
社会人経験のない新人さんは、以下の3つのことを意識して働いてみるとよいと考えています。
1. 自分の役割を自覚して仕事をする
新入社員は、会社のルールや仕事を早く覚えることばかりに集中しがちです。そうなってしまうのは当然のことなのですが、仕事を覚えてただこなしていくだけでは、社会人として責任をもって働いているとはいえません。
『自分の役割は何か』
『何を求められているか』
自分が行う業務内容の『重要性』『作業する真の意味』『自分の作業が及ぼす影響』をきちんと理解し、考えて行動できるようにならなくてはなりません。
2. できることからしっかりやる
新入社員は、先輩から雑用や単純作業を頼まれることが多いですよね。
それらを面倒に思ったり、『こんな仕事をするためにこの会社に入ったのではない』と不満が込み上げてきて、やっつけ仕事をしてしまう人がいます。
挨拶・電話・飲み会の予約・会議室の準備・資料のコピーなど、大したことのないように思うことも重要なお仕事のひとつです。これらをどのような姿勢で取り組むかで、社会人の経験値がアップし、ビジネススキルが磨かれていきます。
作業を頼んだ先輩は、新入社員が頼んだ仕事をどう対応するのか、みていますよ!
例:オフィスワークでの電話応対
パターン1
電話が鳴っている
⇓
電話に出て内容が分からなったら怖いから、出ないでおこう
誰か出てくれるだろう
⇓
電話が鳴るたびに怯えたまま、終了
パターン2
電話が鳴っている
⇓
うまい言いまわしで対応することはできなかったが、
不在だった先輩に内容を伝えた
⇓
先輩がどういう取引先からの電話だったか教えてくれた
⇓
電話はすぐ取る習慣が身についた
⇓
部署の先輩たちには、どこの取引先から連絡があるかを
把握できるようになってきた
⇓
先輩の取引先への営業に同行させてもらった
⇓
より現場を知ることができた
このようにパターン1とパターン2では、きっかけはちょっとしたことですが経験値に差が出ます。新しいことを必死に覚えることも大切ですが、自分にできることをもう一度見直してみてください。
3. はじめから仕事ができる人なんていない
仕事がうまくいかないことに委縮し続けてしまうと、いい仕事ができなくなります。
はじめからパーフェクトに仕事をこなせる人は存在しません。今は立派にみえる会社の上司も、新人のころは失敗して恥をかいています。
仕事でのミスやうまくできない悔しい思いは、自身の成長のきっかけになるだけなく、後に貴重な経験だったと思えるようになるんです。
失敗したからこそ、気づけることもあります。今はだた挑戦をして、同じ失敗を繰り返さないように心掛けることが重要です。
新人さん必見!仕事ができるようになる5つの基本
では、具体的にどんなことを実践すれば仕事ができるようになるのでしょうか。
慣れない環境の中で、新しい仕事を覚えることに必死で余裕がない新入社員でも仕事に取り入れやすいよう、5つの基本に絞りまとめました。
1. 失敗したことに委縮しすぎない
『仕事がうまくいかなくて上司に怒られた。また怒られたらどうしよう。』
『同期は達成できているのに、私にはできない。』
このような根拠のないマイナス思考や委縮が、成長の妨げになります。
まるさんのように、先輩に怒られることは嫌なことです。怒られると思考が停止し、先輩の声、怒っている真意が聞こえなくなります。
注意をされたら、このように考えてみましょう。
- 先輩も新人時代、こんな風に怒られていたのかなと想像してみる
- 何かトラブルになる前に未然に防ぎたいと考えてくれている
- 時間と労力をつかって指導してくれるのは自分に期待している、成長してほしいと思ってくれている
- 自分がどう改善すれば怒られないのか、先輩の助言をもとに考える
怒られると落ち込み、耳を閉ざしたくなりますが、上記のような考えかたをもっていれば自分にとってプラスの方向に転換することができます。
くどくどと長い説教や、いじめのような理不尽な怒りかたが続く場合には、我慢せず信頼のおける先輩に相談しましょう。
2. 早めに報告・連絡・相談(ホウレンソウ)
仕事がうまくいかない時は、基本の報告・連絡・相談(ホウレンソウ)がきちんとできているか、考えてみましょう。
先輩が恐れていること、それはトラブルの拡大です。
仕事でつまづいたら、大きな問題になる前に早めに報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を行いましょう。
いち早く相談することで問題が解決するだけでなく、悩んで手が止まっている時間を少なくすることできます。
3. ToDoリストを作成して『抜け』を防ぐ
仕事に慣れないうちは、やるべきことを書きだして、終ったら削除していく方法が一番です。達成感を味わうことができますし、仕事が着実に終わっていくと安心感がうまれます。
ToDoリストを作成しタスクを見える化することで、優先すべき仕事を把握することができ、忘れてしまいそうな雑用などの『抜け』や『納期遅延』などを防ぎます。
4. 取ったメモを整理する
私はメモを取るのが下手でした。メモを見返しても重要なことが抜け落ちていたり、走り書きが何について書かれているものだったのか分からないということがありました。
『メモの取り方のコツ』が書かれた本やサイトなどを参考に、要点をうまく抑えて書き留める方法を習得してみてください。
自分や仕事に合ったメモを取れるようになると、情報の整理・仕事の効率化が図れます。
5. 無理をしすぎない
新人の時は頑張り時ではありますが、無理のしすぎは禁物です。
会社に行くのが憂鬱、どんなに頑張っても自分には向いていないと思ったら、転職を考えてもよいのです。
新入社員だから会社を辞めてはいけない、なんてことはありません。
心と体の健康が第一です。思い悩んだら、転職エージェントに相談してみてください。新たな可能性がみつかるかもしれません。
まるさん、まずは無理することなく、上記5つの基本を意識して働いてみてください。
もうひとつ。
時を経ると仕事にも徐々に慣れて、『なんであんなことで悩んでいたのか分からないな』と懐かしむ時がくるということもお伝えしておきたいです。
まるさんが委縮せず、自分のチカラが発揮できる一歩になりますように。くよくよRoomは応援しています!