こんにちは。管理職をしている者です。
1年ほど前に管理職になり、半年前まではやる気に満ちあふれている部署にいてとてもやりがいがあったのですが、その後部署異動となり、その部署では部下がまったく仕事をしない状態です。
もちろんやる気があってもなくても成果を出すことが上司としての責務だと考えています。
ただ今の部署でどうやったら部下が仕事をしてくれるのかがわからず途方にくれています。
仕事をしない部下にやる気を出してもらい、仕事をさせる方法はありますでしょうか?
(相談者:新米上司)
新米上司さん、こんにちは。
くよくよRoomにご相談いただき、ありがとうございます!
くよくよRoomアドバイザーの律子です。
活気ある部署から、やる気を失った部署への異動は、困惑しますよね。
私にも異動経験があります。ところ変われば、こんなにも仕事の取り組みかたが違うのかと驚きました。環境の変化に動揺しつつも、異動先の部署のルールや問題点を認識した上で、改善すべき点を提案しつづけることによって、よい方向へ向かったのです。
その時の経験をもとに、仕事をしない部下への対処法をまとめてみました。
仕事をしないのはなぜか
まずは、この部署の部下はどうして仕事をしないのか、分析する必要があります。
考えられる原因は以下のとおりです。
- 目標がなく、ただ仕事をしている
- 仕事の役割の重要性や業務内容の意図が認識できていない
- 部下に自分の言いたいことが明確に伝わっていない
- 自身も、作業内容も、過小評価され続けていることでモチベーションを失っている
真の問題点を把握することは、時間がかかります。
日々、部下と接する中で『問題点』『改善案』『適材適所』を試案することも管理職の重要な仕事です。
部下のやる気を引き出す3つの方法
前項のような原因で仕事をしない部下には、以下のように『伝え方』を工夫することをおすすめします。
1. 期日・内容・数値目標を具体的に示す
仕事を指示する際、『これ、やっておいて』と曖昧に指示をしてしまうことがあります。
期日、作業内容、数値目標を具体的に示すことで、ただ漠然と仕事をこなす部下の行動を変えることができます。
- 期日に照準を合わせ、計画的に行動できるようになる(ダラダラ解消)
- 作業内容を明確に伝えれば、非効率な作業が削減できる
- 数値目標を設定することで、どうすれば達成できるのか、工夫やプロセスを生み出す
2. 成功体験・成果を伝える
繰り返される接客業務や、データ入力等の単純作業を行っている部下は、自身の仕事がどのような成果につながっているか実感しづらいです。
成功体験や成果をきちんと伝えることで、各々仕事へのモチベーションが保てます。
- 自身の仕事の役割を認識し、責任を持って動けるようになる
- 『大したことのない仕事』『やりがいのない仕事』と思わなくなる
- 褒められることでやる気がでる(やたら褒めることは逆効果)
3. 見放さない・見捨てない
『やる気がないから見放す』
『できないから指導を諦める』
上司のこのような態度を、部下は敏感に察知します。『自分は必要とされていない』と感じてしまうと、途端に仕事へのやる気を見出せなくなってしまうのです。
部下がうまく仕事をこなせなくても『このアプローチがだめなら、こうしてみたらどうか』と問題点に向き合い、改善策を考えてくれている姿勢は必ず部下へ伝わります。
『認められる仕事をしたい』『貢献したい』という気持ちへつながっていきます。
- 『どうせ自分なんて』がなくなる
- 諦めず話し合うことで、コミュニケーションが深まる
- 部下が後輩にうまく指導できるようになる
新米上司さん、人材育成は長期戦です。
あまり深く思い悩むことなく、まずは3つの伝え方を心掛け、部下と接する時間を増やしてみてください。部下の個性や、長所・短所がみえてくれば仕事に合った采配ができるようになります。
活気ある部署になることを願って!