「社員旅行に行きたくない。断り方は？」

社員旅行は『義務』なのか

社員旅行は『絶対参加』しなくてはならないものなのでしょうか。
参加義務の有無は、社員旅行の内容・条件によって異なります。

【参加義務が生じる社員旅行】
◆研修・会議・プロジェクト等、『業務目的』である場合
⇒業務の一環のため、参加義務が生じます。

◆通常の業務日・業務時間内に実施
⇒会社の定休日・業務時間外に実施される場合は、労働基準法第36条　時間外労働協定（サブロク協定）の届けが必要です。

【参加義務はない社員旅行】
◆職場の人間とコミュニケーションを図る、慰安目的で実施される社員旅行の場合
⇒会社の人間関係形成や日頃の労をねぎらうことは働く上で大切なことですが、働く者の負うべき義務には値しないため、参加義務はありません。

一人旅が好きさんが悩んでいる社員旅行の概要が分からないため断定できませんが『慰安旅行』という記述から【参加義務はない社員旅行】に該当すると思います。

社員旅行にどうしても行きたくない時の断り方

『慰安目的の社員旅行』や『会社で参加が義務付けられていない社員旅行』の場合、また『どうしても社員旅行に行きたくない』という場合には、『不参加の理由』を用意しなくてはなりません。社員旅行の断り方として、以下のような手段が考えられます。

社員旅行に参加したくない旨を正直に伝える

『団体行動が苦手なので、社員旅行に参加しません』など、参加したくない理由を正直に伝えれば『社員旅行は参加しない人』という認識をされます。
ただし、伝え方によっては自身の評価を下げてしまうリスクがあります。

冠婚葬祭

親戚や親友の結婚式、法事など冠婚葬祭を理由に断る方法ですが、毎年、複数回は使えないので注意が必要です。また冠婚葬祭を理由にした場合、『行きたくないんだな、嘘だな』と周囲に勘付かれているかもしれません。

体調不良

体調不良を理由に断るのが一般的でしょうか。
普段、健康すぎてバレてしまいそう、社員旅行１ヵ月前の申し込み時に体調不良という理由は難しいという場合、『親の体調が悪い』『看病が必要』という選択もあります。しかしずっと嘘をつき通さなければいけませんし、なんだか心が痛みますね。

社員旅行に行くメリットは？

『参加義務はない社員旅行』や『社員旅行の断り方』の流れから、『やっぱり観光目的の慰安旅行なら行かなくていいや』と不参加に気持ちが傾いている一人旅が好きさんに、社員旅行に参加するメリットもあることを知っておいてもらいたいです。社員旅行が面倒くさかった私が『行ってよかったなぁ』と思えた2つの経験談を交えてご紹介します。

職場のメンバーの新たな一面に気づけた

上司・同僚と共に観光地を巡り、夜は宴会が行われるという『ど定番』の慰安旅行でした。職場のメンバーとは、会社帰りに飲みに行く以外、仕事をしている時の顔しか見たことなかったので、旅行中に見せるプライベートな表情はとても新鮮でした。
仕事中には話しかけづらかった先輩と趣味の話で盛り上がったり、あまり接点のない他グループの後輩と話してみると、朝早く出社して資格取得の勉強をしていること聞いて自分も刺激を受けたり。会社で知っていると思っていた『職場のメンバー』の新たな一面に気づけたと同時に、たくさん話して同じ時間を共感することで距離が縮まったことは私にとって大きなメリットでした。

自分の目標達成に近づくチャンス

通常業務時にはあまり話すことができない他部署の上司や、尊敬している先輩等に自分を売り込むチャンスがあります。私の場合は、自分を売り込むというよりはずっと仕事で解決できないことがあり、宴会時を利用して他部署の先輩に相談したところ、今までにない角度からアドバイスをくださいました。おかげで滞っていた業務の生産性が向上し、他部署と連携した新たなプロジェクトのアイディアにまで派生することができました。